雨ニモマケズ!家を守る屋根の防水のおはなし

皆さんこんにちは!
アイテックス代表の越川です。

今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます!!

今回のテーマは…『雨ニモマケズ!家を守る屋根の防水のおはなし』となります。

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住宅で一番過酷な環境にさらされている箇所と言うと、どこが思い浮かびますか? 常に風に耐えて雨も防ぐ壁や、建物全体を支える基礎などを思い浮かべる方もいると思いますが、何と言っても一番は屋根ではないでしょうか。

屋根は強い日差しで紫外線に常にさらされており、雨を防ぎ風に耐えます。屋上の場合はさらに人が歩くため、もっと過酷な条件です。少し聞いただけでも、一番傷みやすい場所だということが想像できませんか?

屋根には定期的なメンテナンスが必要です。見た目だけで考えると、表面の塗装をしておけば問題なさそうに見えますが、実は見えない部分についてもきちんとしたメンテナンスが必要なのです。それが今回取り上げる屋根や屋上の防水工事です。

1●防水性能は経年劣化で落ちて行きます!

屋根は新築時はもちろん雨漏りなどはほとんどしないでしょう。しかし最初にお話した通り、強い紫外線に長年さらされていると、表面の塗装面だけではなく、防水層も劣化して行きます。

防水性能が低下すると雨水が建物内部へ侵入して、柱や梁などの構造部材を蝕んで行くのです。室内に雨漏りしていないからと言って、それで大丈夫と言えるものではありません。発覚してからでは遅いと思った方がいいでしょう。

新築からどれぐらいを目安に屋根や屋上の防水を見直すべきかは、どのような工法で防水されているかによります。

2●屋根や屋上の防水、どんな種類があるの?

2-1▼ウレタン防水

塗膜防水の一種で、日本の住宅では約五割と、一番多く行われている工法です。液状のウレタン樹脂を何重にも重ねて塗布して防水層を作ります。液状なのである程度複雑な形状であっても防水をすることができます。

ウレタン防水の中でもウレタン樹脂を直接塗布する密着工法と、施工面との間に通気マットを敷いてからウレタン樹脂を塗布する絶縁工法と言った種類があります。

メリットはこの施工のしやすさ。継ぎ目なく防水を行うことができるので安心です。さらに既存の防水層の上からでも施工ができる点も魅力です。軽量で比較的安価であることも、多く選ばれる理由でしょう。

施工時の臭いを抑えたタイプや遮熱性能を付加したタイプ、耐候性を高める仕上げ材を用いるタイプなど種類も豊富です。

デメリットは工期がかかることです。塗布するたびに乾かさなければいけないため、時間が掛かります。また防水性能は施工によって左右され、防水層の厚みを均一にするのが難しく、鳥害などの外部からの衝撃にも弱いと言われています。

ウレタン防水の耐用年数は約12年とされていますが、メンテナンスはその半分程度を目安に行った方がいいでしょう。

2-2▼シート防水

シート防水とは、合成ゴムや塩化ビニールを薄いシート状に加工したものを防水箇所に貼り付ける工法です。シートなので凹凸がある場合は施工ができません。昔はゴムシート防水が主流でしたが、現在は塩化ビニールシート防水(塩ビシート防水)に主流が移っています。

シートを接着剤などで貼り付ける密着工法と、ディスク板などを用いてシートを固定する機械固定工法と言った種類があります。

シート防水のメリットは軽量で工期が短めなこと、費用が比較的安く済むことです。塩ビシート防水の場合は長期間耐久性を維持しやすくメンテナンス性にも優れます。耐摩耗性もあり、軽い歩行程度であれば問題ありません。

デメリットはやはり複雑な形状には対応できないので、物件を選ぶ工法ということです。またシート自体に耐久性はあるものの、結合部分で剥離する可能性もあることは注意した方がいいでしょう。また工事の難易度は高く施工できる業者が少ないことも覚えておきましょう。

耐久性は高いのですが経年劣化して剥がれや浮きが発生することがあり、耐用年数は12~15年程度と言ったところです。

2-3▼FRP防水

FRPとはガラス繊維強化プラスチックのことで、こちらも塗膜防水の一種です。ウレタン防水と同様に液状のFRPを塗布して防水層を作ります。複雑な形状であっても対応可能です。

メリットは施工期間が短いこと。FRP自体が硬化するのが早く、1~2日で施工が完了します。また軽くて強いため重歩行や車の走行(屋根や屋上ではないと思いますが)にも耐えられます。耐候性にも優れており、夏の日差しや冬の寒さにも耐えられるでしょう。

デメリットは価格が高めなことと施工時に臭いが強いこと。また下地と強力に接着するので、地震などが起きると割れやすい点に注意が必要です。もし割れてしまうと下地からやり直さなければなりません。定期的にトップコートを塗り替える必要があります。

耐用年数は約12年。ヒビが入ってしまうと台無しですので、定期的なメンテナンスは欠かせません。

3●防水のやり替え、掛かる費用はどれぐらい?

屋根の防水工事の費用について、まずはどのような費用が掛かるのかを知っておきましょう。まずは材料費、施工費ですが、その他にも下地処理に費用が掛かることもあります。また忘れてはいけないのは足場の費用です。

建坪が50坪のおうちの屋根の防水について考えましょう。だいたい防水工事の費用についての話になると平米単価(㎡単価)で表記されています。1坪を3.3㎡として計算すると、50坪では165㎡となります。足場の費用については約30万円として考えます。

▼ウレタン防水の場合

ウレタン防水の平米単価は約7500円ですので、165をかけて約124万円。これに足場の費用30万円を足して154万円です。

▼シート防水の場合

シート防水の平米単価は約8000円。165をかけて132万円。同じく足場費用30万円を足して162万円となります。

▼FRP防水の場合

FRP防水の平米単価9000円に165をかけて約150万円。足場費用30万円を足すと180万円です。

もちろんこの価格は概算で、それぞれの防水で使用する工法や防水をする屋根の状態、建物の形状によって変わります。また屋根の勾配によっては屋根足場をかける必要があることもあり、その場合は足場費用が高くなります。あくまでも目安として考えてください。

4●他にも気を付けておきたい防水箇所

家には他にも防水が必要な箇所がありますよね。建物の形状にもよりますが、下に部屋があるベランダなどは防水が必要な箇所です。

ベランダの防水を検討する際にも、工法は基本的に屋根と同じです。ウレタン防水、シート防水、FRP防水が選択肢として考えられるでしょう。ちなみに現在の新築住宅のベランダではFRP防水が選ばれることが多いようです。

FRP防水の利点は耐久性や耐熱性に優れ、歩行などにも適していますので、まさにベランダには打って付けですね。ただし前述の通り地震など建物自体の変形には弱いので、ベランダの形状によってはあまり適さない場合もあるでしょう。

ベランダだけの防水のやり替え工事は、コストが余計にかかる可能性があります。できれば屋根の防水工事などと一緒にお願いした方が修繕費用を抑えることができるでしょう。

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おうちを守る屋根の防水についてと、その費用などを見て来ました。結構費用がかかるな、というのが正直なところではないでしょうか。

やはりネックは足場がなければ作業ができない高所である点でしょうか。逆にせっかく足場を立てるのであれば、一緒に外壁塗装などもしてしまった方が、全体の修繕費用としては抑えることができると言えます。

外壁塗装のメンテナンスと屋根の防水のメンテナンス、計画的に行って上手にやりくりしたいですね。

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