【DIYは安上がり?!】プロが教える「注意点」

皆さんこんにちは!
アイテックス代表の越川です。

今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます!!

今回のテーマは…『【DIYは安上がり?!】プロが教える「注意点」』となります。

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家の塗替え(外壁塗装)は、マイホームを長持ちさせる上で必ず必要です。
その際、我々プロの業者にご依頼いただけるのが理想ですが、ある程度の金額がかかってしまうのは事実です。

そのため“家の塗替え工事”は、緊急性が必要な場合を除いて後回しにするケースもあるでしょう。

さらには「外壁にペンキでも塗っておけばいい」と考える人もいることから、簡単にできると捉える人も少なくありません。
ただ日曜大工でできることと、外壁塗装のような専門的な知識が必要な工事はまったく異なります。
犬小屋などを作るのとは違いますし、危険すら伴う作業です。
安全を考えれば、やはり足場などを建てることになるため、やはりお金はかかります。

そういったことを加味しても、自分で行いたいとこだわる人のために、その方法と危険を回避するためのポイントや注意点などを紹介します。
大切なことですので繰り返しますが、軽い気持ちで外壁塗装を行ってはいけません。
それには命に係わる危険性があるからです。

日曜大工とはどういったものか?

最近では日曜大工を趣味としている男性も増えているようで、ホームセンターなどでもキットなどが売られています。
「DIY」という言葉が知られるようになり、自宅の庭に置くような犬小屋などを手作りする人もいると思います。
専門家ではなく自分自身で行える作業全般を、現在ではDIYという言葉で括っています。
つまり日曜大工とは、誰もが自分で行える簡単な作業のことを言うのです。

ホームセンターには様々な日曜大工用品が売られています。
初心者向けのものだけではなく、まるでプロが使うようなものまで目にすることができます。
これらを使用すれば、自分自身で住宅のリフォームもできるのではないか、と考える人もいると思います。
特に外壁塗装に関しては、できそうな気がするのも不思議なものです。

確かに日曜大工的な形で外壁塗装を行うことができれば、専門の業者に頼む必要もなくなりますし、そこにかかる料金なども一切かかることはありません。
材料費と手間さえ我慢すれば、人件費なども浮かせることが可能となります。
では、本当にそんな余裕は生まれるのでしょうか?

実際に自分で行う場合と、専門の業者に外壁塗装を頼んだ場合のメリットやデメリットなどを紹介していきます。

どちらがお得かメリットとデメリット

◆外壁塗装を自分で行った場合のメリット・デメリット

メリット
○人によっては楽しい(趣味的)
○お金が材料費以外はほとんどかからない
○細かな部分の補修も対応が可能
○他人に住宅をいじられる心配がない
○業者などが敷地に入る心配がない
デメリット
○時間と手間がかかり、いつ終わるか見通しがきかない
○高いところに登るなどの危険があり、怪我や死亡する可能性もある
○塗装自体を間違えて取り返しがつかなくなることもある
○近所に塗料などが飛んでトラブルの原因をつくる可能性もある
○怪我はもとより筋肉痛などで日常生活に支障をきたす
○完成後にムラなどが出ることが多い

◆外壁塗装専門の業者に頼んだ場合のメリット・デメリット

メリット
○ほとんど手間はかからない(任せっきり)
○工事の期間も約2週間と短め
○安全対策をしているので、業者だけでなく家族や近所にも迷惑がかかりにくい
○完成した姿がキレイ
デメリット
○細かい補修に気付かないことがある(外壁に関係ない部分)
○ある程度の費用がかかる
○間違いのない業者なのかの見定めが必要
○職人など知らない人が敷地に出入りする

以上のようになりますが、これを確認すると、自分で行う場合に最も助かる部分と言えば、やはり費用に関することではないでしょうか。
一般的にも費用を少しでも浮かせようと考えて、日曜大工を選ぶということは珍しくはないでしょう。
さらには専門業者に頼む必要のなさそうな細かなキズなどの補修や、足場を使わなくても立ったままできそうな低い部分の塗装については、自分で行ってしまう人もいると思います。

二階建て住宅はもとより、平屋でも全体的な外壁塗装やリフォームを必要とする場合には、自らが行うことは限界を感じると思います。
塗装を行うための足場をレンタルしたり、それを組み立てるだけでもかなりの労力と技術力が必要となるからです。
さらにはサラリーマンの方で日中は仕事で外出などをしている方は、最低でも3ヶ月以上はかかることでしょう。
足場のレンタル代はその間もかかることになりますので、かなりの料金が発生する可能性があります。

参考までに30坪の敷地で200平方メートルくらいで換算すると、ひと月で約3万円はかかります。
これはあくまでレンタル料であり、組み立てや解体は自分で行うことになります。
そして塗料についてはかなりの匂いを発することになり、これが部屋の中に充満したり、近所の家にも漂い続けます。
これが原因で、ご近所トラブルを発することになるかもしれないのです。

問題と言える部分が、一般の方は専門的に大工仕事をした経験がある人は少ないことから、思わぬ事故が起きる可能性があるという点です。
足場を組んだ際に落下事故を起こすこともあり、怪我だけで済めばまだ良いですが、最悪の場合は死亡する可能性もあります。
それでも自分で行いたいときには、しっかりした知識を勉強し、できる範囲だけ無理をせずに行うようにしましょう。

自分で外壁塗装をする前に知っておくべきポイントとは

自分自身で外壁塗装を行う前に、それは本当に間違っていないのか、専門の業者に任せなくても大丈夫なのかを、しっかり確認しておくことが大切です。
そこで、外壁塗装を行うよりも前に、知っておかなければいけないポイントなどを紹介します。

◆DIYは実は費用対効果が悪い

外壁塗装を自分自身で行うことができれば、外注するよりも料金は安くなります。
そのため費用対効果が高いのでは、と思うこともあると思います。
しかしこれについては、自分一人で専門業者の職人全員分の働きができた場合に限られる、という点を忘れています。
自分で外壁塗装を行う人が優秀な元職人であれば、レベルの高い塗装を行うことができ、その分でかかるはずだった人件費などの費用は必要ないことから、費用対効果は高いと言えるでしょう。

しかし実際に行うことになるのは、ほとんどが外壁塗装の素人です。
当然の話ですが、完成後のイメージはプロが行った塗装と同じだとしても、完成後の姿は全く異なる可能性があります。
外壁塗装専門の業者と日曜大工では、クオリティに差が生じるのは当たり前のことではないでしょうか。
今まで塗装をしたことがない人が塗ると、高確率で外壁にムラができてしまいます。

一般的な専門の業者は、ある程度の人数(チーム)で活動します。
現場に起こりうる危険性などを考慮し、安全を確保しながら足場を組みます。
専門業者であれば塗料に関しても大量に仕入れることから、安価に良い塗料を手に入れられます。
塗装をする前に外壁についている汚れなどを落とすための高圧洗浄機や、塗料をキレイに塗るための刷毛、延ばすためのローラー、スプレーガンなど様々な器具を準備しています。

これらを長い年月で培ってきた経験と技術を活かしながら、塗装に使用していきます。
一般人がDIYを行うときには、ほとんどの方がぶっつけ本番のような形になるでしょう。
日曜大工の本を読み、ネットで調べて、使用する機具の説明書などを調べながら、仕事の合間や休日などに時間をかけて行うことになるのが現実です。
そのためプロの行う作業と比べれば、外壁にムラができることになるのは当然と言えるでしょう。
最初のスタート地点から違うのです。

専門の業者が外壁塗装を行うと、スムーズに行われれば2週間もすれば完全に終了します。
しかし素人がDIYで行おうとすると、どんなに頑張っても1~2ヶ月以上はかかることになります。
下手をすれば、半年以上かかるかもしれません。
そこまでの時間をかけているにも関わらず、仕上がりについてはプロの行うものとはまったく異なり、外壁にムラが出る可能性もあります。

さらには専門業者が行う外壁塗装はリフォームとしての機能を発揮することから、10~15年くらいの耐久年数が期待できますが、素人が見よう見まねで行ってもムラなどがあると、そこまでは期待できません。
とてつもない苦労をして行った作業が、数年もすれば修復が必要になることもあるのです。
これでは何のための外壁塗装だったのか、解からないでしょう。

◆時給で考えた場合の費用対効果

実際に自分で外壁塗装をすると本当に安くなるのか、についてもう少し詳しく知っておきましょう。
厚生労働省が発表している情報によると、平成26年時点での平均年収(男性)は約329万円になっています。
これを単純にひと月単位に割ると、約27万円になります。
それを日当で計算すると、一日大体9,000円くらいになりますので、仮に9時間労働をしたと仮定して時給が1,000円になります。

仮に一般の人がDIYで外壁塗装を行う際に、ネットや本などを確認しながら一日に8時間労働で50日間行ったとしましょう。
8時間かけることの50日間で、400時間はかかることになります。
これを時給に換算すれば、金額は40万円です。
もし外壁塗装の専門業者に見積もりをしてもらった際に80万円だったとき、自身がDIYで40万円に抑えられるのだとしても、時給40万円分の仕事はしなければなりません。

簡潔に言えば、専門の業者に頼むと施工費が約2週間で80万円かかるのに対し、DIYをした場合には足場のレンタル料を含め材料代が40万円、さらに自身の労働料として40万円と50日間という時間がかかるということになります。
金額はもとより、サラリーマンであればこれだけの時間を天候の良い日曜日など、限定された日に行うことになります。
下手をすれば数年がかりになることも考えられ、余程趣味的にDIYを楽しめる人でなければ、簡単には行えないでしょう。

実際に外壁塗装で起きた事故の事例

普段テレビのニュースなどを見ていても、外壁塗装で事故を起こしているような話は出てきません。
しかし実際には、そのような現場で事故で亡くなる、という人もいるようです。
そこで起きる事故というのも、素人がDIYを行っている最中に転落したなどという話ではなく、リフォームを専門的に行っている業者の作業員や、外壁塗装の職人などに多発していると言います。

これは由々しき問題ですが、死亡事故などが起きる現場では、ほとんどが安全対策に関してしっかり行われていないことが挙げられます。
工事の現場では、このようなことを安全措置の不履行と呼んでいます。
これが日曜大工のような形で行われていると、自分では安全に気を使っているつもりでも、十分な措置が施されているのかは分かりません。
そのためしっかりとした知識が必要になるのです。

最も考えられる事故としては高所からの転落がありますが、他にも感電や火災、塗料による中毒なども注意点として挙げられます。
「職場のあんぜんサイト(厚生労働省)」といったサイトなどを参考にすると、どのような事故が起きているのかを知ることができます。
いくつもある中から、分かりやすい例を紹介しますので覚えておきましょう。

◆安全対策を怠った転落事故

「一階の屋根から地面へ転落し、コンクリートに打ち付けて脳挫傷で亡くなったケース」です。
ここでのポイントは二階の屋根ではなく、一階の屋根だったという部分です。
高さ的には低めですが、打ちどころが悪ければ一階でも死亡をする可能性があるのです。
人間が亡くなる高さというものに基準はなく、空を飛ぶ飛行機から放り出されても生存していた実例がある中で、小さな梯子から落ちただけでも亡くなることもあります。
そのため転落防止策は、必ず必要になる、ということが解かります。

◆転落防止用の使用を誤った転落事故

「転落を防止するフックの使い方を誤って足場から落下し、死亡したケース」です。
この事例では、安全対策に使うフックを使用していたのですが、使い方を誤ったことで転落してしまいました。
通常、転落防止フックは二つ付いています。
この二つを足場の欄干などにかけるのですが、移動をする際に一つはそのままで、もう一つを次の欄干へ付け替えるというのを繰り返します。

仮に付け替えの際にバランスを崩しても、一つがかけられていれば問題ありません。
しかしこのケースでは、一つを付け替える前にもう一つを外してしまったことから、両方のフックが外されていたことになり、転落してしまいました。
恐らくは仕事の慣れと、ほんの僅かな不注意から起きた事故であったと想像できます。

◆電線に接触したことによる感電死

「足場に使われている鋼管が電線に触れたことによって感電死したケース」です。
一般的に電気工事などに携わっている人以外は、高圧電流が流れている電線がどれなのかは区別がつきません。
どの電線も危険であることに変わりはないのですが、普段から意識してみている人はいないでしょう。
電線は基本的に住宅にも繋がっていますが、高いところにあるため気にすることもありません。

しかし足場を組んでの工事になると、電線がとても近い場所に存在することになります。
絶縁防護服などを着用するようなことも通常はありませんし、電流に対する意識などもあまり持ち合わせている人はいないと思います。
DIYのような簡単な工事では、明らかに対処ができることではありませんので、電線の近くに関しては決して外壁塗装などを行わないようにしましょう。

◆有機溶剤が原因で火災になった

「有機溶剤が原因となり火災が発生し、建物の内部で消化をしていた作業員が焼死したケース」です。
塗装などで使われる有機溶剤の蒸気が原因となり発火して、それが火災に繋がるという珍しいパターンもあるのです。
基本的に有機溶剤は気化がしやすい上に発火もしやすい、という性質を持っています。
そのため稀ですが、直射日光などが原因となり発火する可能性も考えられます。
専門的な溶剤などは、取り扱いに十分な注意が必要です。

◆有機溶剤の気体を吸い過ぎて気絶

「有機溶剤から発生する気体を吸ったことで作業員が気絶をしたケース」です。
基本として、どんな工事にも危険は付きものです。
だからこそ日頃からの安全対策を行っているのですが、中には思いもよらないことも起こります。
良い塗料を求めて良い有機溶剤を使用したときには、換気には十分に気をつけなければ有毒ガスを吸う可能性があります。
職人だけでなく、住宅内の家族などの健康にも危険が及ぶことがあり、作業場が高いところにあると気絶をしての転落も考えられます。

これ以外にも無数の事故事例が存在し、細かい部分を知りたいのであれば、厚生労働省が運営している「職場のあんぜんサイト」を確認してみるといいでしょう。
業種の部分を「建設業」にするか、キーワードの欄に「塗装」と入れるだけで、びっくりするような事故の情報を見ることができるでしょう。

外壁塗装を自分で行う際の過程と必要となる道具

自分で外壁塗装を行うのであっても、専門の業者と異なることをするわけではありません。
ほとんどと言って良いくらい、同じ工程を踏むことになります。
そのため専門の業者が準備する道具も用意する必要があります。
どう進めていくのか、何が必要なのかを知っておきましょう。

◆足場を設置する

手すりや、立って手の届く範囲の作業であれば準備をしなくても大丈夫ですが、屋根はもとよりそれなりの高さのある部分に塗装を行う際には、足場を設置しなければいけません。

○足場について大切なこと
日曜大工のサイトなどを見ると、簡易的な足場やハシゴを使う方法などを紹介していることもあるようですが、素人には難しいかもしれません。
足場は両足で立つことができ、姿勢が安定され、塗装を行っている間は両手を自由に使える状態にすることが重要です。
作業を進めていくためにも、また安全面に対しても大事なことです。
大型の脚立やハシゴなどで作業を行うことは、どんなに慣れていたとしても危険です。
転落をしたり、作業をする上でも効率が悪いので避けましょう。

稀に高所作業車の仕様を考える人もいますが、これについてはレンタル代も高額ですし、大きな車両は庭に入らない可能性もあります。
道路に駐車して作業を行うためには、道路使用許可証なども必要です。
労働安全衛生法による技能講習終了証という免許も必要になることから、これらは一般のDIYというレベルではなくなります。

○足場を調達するために
通常の生活の中で、足場などを使うことはありません。
そのためDIYをするためだけに購入することもないことから、基本的にはレンタルで頼むと思います。
トラックなどをレンタルして足場を借りて運ぶか、業者に届けてもらうかになるでしょう。
料金はその都度異なりますので、確認をしておきましょう。

足場のレンタルについては足場専門の業者か、外壁塗装の業者、リフォーム業者などに聞いてみましょう。
それ以外の場合には、中間マージンが発生する可能性があります。
足場を専門に扱う業者では、設置に関しても行ってもらえますので、その分の料金を払った方が楽かもしれません。
それは工事を依頼したことになり人件費が発生することから、結果として自分自身で行うDIYの範疇からは外れます。

ただ足場の専門業者の作業員は安全対策もしっかりしているだけでなく、迅速で丁寧な作業をしてもらえます。
もし安全に作業を行えるようにしたいのであれば、金銭面の重視も分かりますが、この点だけは省かないようにしましょう。
さらに塗料が近所に飛び散らないようにする、飛散防止ネットなども取り付けてもらうと完璧です。
これを付けていないと、後々にご近所トラブルが起きるかもしれません。

◆外壁をキレイに洗浄する

長く生活をしてきた住宅の外壁は、目で見るだけでは解からないくらい汚れています。
劣化をすることで外壁の表面には細かい粉などが付いていることから、塗装をするよりも前にキレイにしておかなければなりません。
キレイにすると、塗料の接着率も高めることができるからです。

○基本は高圧洗浄機
外壁塗装の業者であれば、まず最初に高圧洗浄機で外壁をキレイに洗い流します。
業務用を準備することは難しいため、家庭用の高圧洗浄機を用意するか、長めのホースで水を当てるしかありません。
蛇口は外にあるかもしれませんが、住宅の隅々まで届くような長いホースを用意するのは大変です。
それでもできる限りの準備をして、より汚れを落としやすくするためにブラシなども活用しましょう。

長いホースが準備できなければ、長いホースを新たに購入するか、ホース同士をジョイントさせる装置などをくっつけるといいでしょう。
二階建ての一般住宅の場合では、大体40~60mくらいのホースが必要と言われています。
それに合わせたホースを準備しておくことが大切です。

これは高圧洗浄機についても言えることで、自分で外壁塗装を行う際には、長めのホースを準備しておきましょう。
また水道栓の位置なども事前に調べておくことも重要です。

○家庭用と業務用の高圧洗浄機の違い
業務用は家庭用の高圧洗浄機と比べると、非常に値段が高額です。
その分、吐出圧力や吐出水量などは、家庭用とは比べものにならないくらい強力です。
特徴として業務用の燃料がオイルなのに対し、家庭用は電気駆動という点が挙げられます。
もちろん業務用の方が重さも段違いですので、家庭で持つには難しいものがあります。

性能的には、やはり業務用の方が強力なのは言うまでもありません。
そのため汚れの落ち方なども、まったく異なります。
基本として、家庭用高圧洗浄機の下位モデルになると、外壁や屋根に使うものではないということが挙げられます。
一般的には自動車やバイクなどに使う人が多いでしょう。

外壁の洗浄のために、下位モデルの家庭用高圧洗浄機を購入することはおすすめできません。
もしそれでも購入するのであれば、上位モデルの方が強力です。
ただ、それでも業務用には遠く及びません。

◆養生する

外壁塗装をしていると、塗るべきではない場所に塗料が飛ばないように防ぐ処理が必要です。
自宅はまだしも、隣接する住宅に飛んでしまったら大変です。
そのため養生をしなければなりません。

自動車などに塗料が飛ぶと消えなくなりますので、塗料飛散防止カバーを使うようにしましょう。
その際には、必ず近所の人に伝えておくことが大切です。
細かな塗料が飛んでしまってからでは遅いのです。
何より、値段だけで養生を選ぶということだけは避けましょう。
DIYに関するコーナーはホームセンターだけでなく、最近では100円ショップにもあります。

そのため同じようなものを購入しようと100円ショップへかけ込むと、後に悲しいことになる可能性があるからです。
マスキングテープがべとべとだったり、テープが破れることもあります。
新聞紙などではビニールの代わりにはなりませんので、しっかりしたものをホームセンターで購入しましょう。

◆下地の処理

これは塗料がくっつくように塗装する壁をキレイにしていく作業です。
いらない部分を取り除き、クラックは埋めていきます。
クラックを埋める薬剤やカッターなどを用いて、補修作業を行います。
これについても素人がやるには限界があるため、専門の業者に依頼をした方がいいと思います。

◆下塗りをする

塗料には上塗りと下塗りがあり、上塗りに合わせて下塗りを購入する必要があります。
下塗りをするときは刷毛やローラーを使いますが、使いやすい大きさを吟味して選ぶようにしましょう。
丁寧に塗ることができれば、長い期間持つことになります。

◆上塗りをする

上塗りに使う刷毛などは下塗りで使ったものを使用すると、化学反応をして中毒を引き起こす危険性があります。
できる限り別のものを使用しましょう。
上塗りは一度塗って乾いてから、もう一度塗りましょう。

◆残った部分の塗装

雨戸など外壁以外の部分にも塗装をします。
この場所のことを付帯部と呼びますが、この部分の色次第で家全体の印象がガラリと変わります。

◆後片付けをする

外壁塗装後は、かなりのごみが出ることになります。
塗装を自分で行ったとしても、家庭ごみとして出すことはできないのです。
有機溶剤などを使っていた場合には、発火をする可能性もあります。
産業廃棄物などを専門にする業者に頼んで、処理をしてもらいましょう。
仮に不法投棄をすると、処分を受ける可能性があるため注意しましょう。

まずは安全対策の道具を用意すること

まず外壁塗装を行う際には、必ず安全対策の準備を徹底的に行わなければいけません。
ここにお金をかけておくことは、命を守るということに繋がるからです。
ヘルメットやゴーグル、防毒マスク、手袋、作業着、安全帯などいくらでも用意するものがあります。
特に防毒マスクは忘れてはいけないもので、風邪を防止するマスクでは意味がありません。
手袋についても塗装作業用の専門的なものを選び、軍手などの使用は控えるようにしましょう。
決して「暑いから」とかいう理由で軽装になることがないように、必ず身に着けることが大切です。
また足場などにも手すりを付けたり、フックを引っかけるためのヒモなども必要です。
安全対策には十分に配慮しましょう。

◆あくまでDIYは最後の手段

結論と言えるか分かりませんが、やはり外壁塗装については専門の業者に依頼をした方がいいでしょう。
何よりも大切なのは安全です。
どんなに金額的に得をするからと言ってDIYを選んでも、命には代えられないでしょう。
手すりなどの安全な場所での作業ならまだしも、足場が必要になるような場所や、危険が伴う薬剤の使用などはやはり勧められません。

安全対策を十分にしているつもりでも、専門家が受けるような安全教育はDIYでは教えてもらえません。
ネットで調べたり、本を読んだから、という理由だけで作業を進めると、ほんの少しの綻びが命を失う恐れを秘めています。
大規模なリフォーム工事に関しては専門業者に任せて、DIYは最後の手段として考えておいてもいいのではないでしょうか。

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