ひびの入ったサイディングボードを補修するために2

皆さんこんにちは!
アイテックス代表の越川です。

今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます!!

今回のテーマは…『ひびの入ったサイディングボードを補修するために2』となります。

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定期的なメンテナンスが必要になるサイディングボード

よく言われる誤解に、サイディングボードはメンテナンスフリーというものがあります。
通常、住宅に関することで、完全にメンテナンスをしなくても良いというものは存在しません。
基本的に、外壁塗装に関することでメンテナンスがいらない、という話はありませんし、それをセールストークにしている業者は信用できません。
どんなサイディングボードにも、最低限のメンテナンスは必要です。

メンテナンスを行わなければいけないということは、大手メーカーも伝えています。
何年も経ってから行う大規模修繕などは業者にお願いすると思いますが、日常的に自ら行うような手入れなどもしなければいけません。
我が家を少しでも長く持たせるために、日々のメンテナンスは欠かさないようにしましょう。

メンテナンスでの塗装は何年置きなのか?

住宅のメンテナンスは定期的に行うことになることを知っていても、いつくらいにすれば良いのか疑問に感じる人もいると思います。
基本的には、サイディングボードもコーキングも定期的に行わなければいけません。

サイディングボードは工場で作られていますので、最初から塗料などで保護されているのが特徴です。
そのため長く持ちそうなイメージもありますが、それぞれ寿命は異なります。
たとえば、サイディングボード自体の寿命だけでなく、塗料の寿命などもあるからです。
メンテナンスとひと口に言っても、この期間がどれくらいなのかは知っておく必要があります。

サイディングボードに関しては、5年までは様子見で大丈夫ですが、10年から20年の間に一度塗装を考えましょう。
またそれ以上になったら、再度の塗装か塗り替えが必要です。
コーキングに関しては、こちらも5年までは様子を見で済みますが、それ以降は常に必要に応じた打ち替えなどが必要になります。
モルタルについては、10年までに一度は塗装を行い、それ以降は10年ごとに塗装を繰り返しましょう。

このモルタルですが、使用する塗料にもよっては8~10年くらいで塗装を行います。
サイディングボードは、目地と呼ばれるパネルの境目の部分のコーキング剤も一緒に劣化する可能性があります。
そのため様子を見ながら塗装をしていくことがおすすめです。
コーキングはデリケートにできていますので、常に様子を見ていた方がいいでしょう。

どの外壁も、安心できるのは最初の5年間だけです。
余程のことがない限りは、最初の時期は問題ないでしょう。
ただ10年を迎えるあたりから、大きく変わります。
そのたびに信頼のおける専門家に頼んで、点検を行うことが求められます。

住宅の方角によって陽の当たりや風当たりが違いますので、外壁は住宅を全体を見回さなければなりません。
北側などは太陽の陽も当たりにくく、ジメジメしていてカビやコケなどができやすいのが普通です。
冬などは雪の影響などで凍ることもあり、凍結状態になれば春先まで残ることもあります。
逆に南に面していれば日中から陽が当たることから、劣化の仕方も早いと言われています。
そのためメンテナンスを行う期間についても、住宅の環境や素材などによって大きく変わります。

定期的なサイディングボードのメンテナンスの方法

サイディングボードを外壁にしている方は、業者に頼んで定期的に大規模なメンテナンスを行う必要があります。
ただ自分自身でも、外壁が汚れてきたらメンテナンスを行うことが求められます。
サイディングボードだけに限らず、モルタルやその他の外壁も同じように行わなければなりません。
多少汚れたくらいで行う必要はありませんが、できる限り清潔に保つ方が外壁は寿命が保たれます。

自分でメンテナンスを行うからと言って、どんな形でもキレイにすれば良いというわけではありません。
中でもガルバリウム鋼板を使用している金属系サイディングボードに関しては、デリケートにできているため高圧洗浄機を使用してはいけません。
これは金属系に限ったことではありませんが、高圧洗浄機は強力な水圧が外壁に当たりますので、パネルの隙間から水が浸入することがあります。

外壁塗装を行う際に高圧洗浄機を使用するため、そのノリで汚れ落としなどを行うのかもしれませんが、サイディングボードに関しては使用してはいけません。
高圧洗浄機の強い水圧で、サイディングボードがへこんで変形したり、塗膜にもキズがつく可能性があります。
家庭用の高圧洗浄機は圧力が弱めですが、たとえこれを使用するとしても、5MPa未満のものにした方がいいでしょう。

おすすめのメンテナンス方法は、蛇口に付けたホースで水をかけて、先の柔らかいブラシで擦る方法です。
水をかけるときには、横から勢いよくかけるのではなく、雨のように上から下に流すようにしましょう。
仮に下から上に勢いよく水をかけると、水分が侵入してしまう可能性があります。
ただ余裕がある人は、専門の業者にメンテナンスをお願いした方が間違いありません。

外壁にカビができていたり、鳥の糞がこびりついているようなときは、洗剤を使うと良いでしょう。
発見したらできるだけ早めに落とさないと、シミになって外壁が変色するかもしれません。
洗剤を使用して早めに落とすことで、すぐに落とすことができますが、やはり注意点があります。
それが洗剤の種類です。

金属系サイディングボードや窯業系サイディングボードとの相性が悪いのが、アルカリ性や酸性の洗剤です。
そのため台所で使うような中性洗剤を使用することが望ましいです。
このときに、細かい粒子が含まれているクレンザーなどを使用すると、外壁に傷が付いてしまう可能性があるので使わないようにしましょう。
他にもぞうきんやブラシなどを使って、キレイに落としましょう。

住宅の壁などにこびりついた鳥の糞に関しては、見た目的にも良いわけではありませんが、人間の体に悪影響を及ぼすことがあります。
環境省の作成したハトについての資料では、鳥の糞などが乾燥した際に、それを人間が吸うことで病気がうつる可能性がある、と言います。
また人間にとって有害な寄生虫に感染する可能性も示唆されているので、気をつけなければいけません。

そのため鳥の糞をそのままにしておくメリットなどは一切なく、可能な限り早く落とす必要があります。
その際には、マスクや手袋、作業着などを着用して、鳥の糞などを吸い込むことがないようにしましょう。
洗剤は中性洗剤を使うことが推奨されますが、念のため外壁の目立ちにくい場所で試し洗いをしてから行うようにした方が間違いありません。
いきなり洗ってしまうと、仮に塗装に問題が起きたときに、取り返しがつかなくなるからです。

二階の外壁などは足場がなければ洗えないので、専門の業者に頼んだ方がいいでしょう。
間違えても、自分でハシゴをかけて行うようなことはしないでください。
バランスを崩すと大変なことになるかもしれません。

サイディングボードが劣化をするとき

サイディングボードが劣化をすると、最悪の場合には交換が必要になるかもしれません。
そこまでの状況になるのを防ぐために、常日頃から点検をしておく必要があります。
特に台風や地震など災害の後は、必ず行うようにしましょう。
大きな汚れはすぐに気づくかもしれませんが、細かい部分はしっかり点検をしなければなりません。
サイディングボードの劣化や汚れ具合、塗装に問題はないか、コーキングの部分などは重点的に見るようにしましょう。

災害などが起きた後は、何が起きているか解かりません。
地震でも、人間が体感できる震度は震度3以上が目安と言われていますので、これくらいの震度を感じたら、住宅を一周して外壁を軽く見ておくようにしましょう。
劣化が目に見えて解かるときには、早めに専門の業者へ依頼をすることが求められます。

外壁の劣化状態とはどのようなものか?

外壁の各部分がどのような形で劣化をしているのか、調べる際には以下のことに気をつけましょう。

「サイディングボード」

○釘などの部分が割れているか

○パネルがズレたり、反っていることはないか

「塗装」

○触ったときに粉などは付くことはないか

○汚れがこびりついていないか

○コケや藻がこびりついていないか

○塗装自体は剥がれているところはないか

「コーキング」

○割れているところはないか

○切れていないか

○サイディングボードから剥がれていないか




サイディングボードは、普通に見るだけでも解かります。
中でもコーキングについては、特に劣化が激しいことから、目で見るだけで気付きます。
サービスの良い工事業者であれば、施工をしてから定期的に訪問し、外壁の状態を確認してくれるでしょう。
しかしほとんどの業者が、そのようなサービスは行っていませんので、我が家の状態は日頃から注意をして見るようにしましょう。

稀に定期的に施工した住宅の状態を確認してくれる業者もありますが、そのような優良な業者は最初から探して頼むしかありません。
塗装面に汚れがこびりついて剥がれないときは、汚れへの抵抗ができなくなっている状態まで劣化をしていると考えられます。
日頃からメンテナンスをしておけば、本来の状態を長い期間保つことができるでしょう。

サイディングボードをメンテナンスする

サイディングボードは劣化をしてしまうと、取り返しがつきません。
できる限りのメンテナンスを心掛けると、長持ちをさせることもできるでしょう。
しかし、自らが行うメンテナンスにも限界はあります。
たとえば、外壁にひびが入ってしまえば、メンテナンスはかなり難しくなるのは想像できると思います。

自分自身でできるものもあるかもしれませんが、専門業者に頼むものも確認して、費用もかけないように長持ちさせる術を考えましょう。
補修を迫られている部分が、素人でもできるのか判断がつかないときには、とりあえず業者に見てもらった方が良いかと思います。
サイディングボードに何らかの異変が見られたときには、必ずそうなった理由というものがあります。

一般的な昔の住宅で使用されているモルタル壁などは、ひび割れが入っていても仕方がない、と済まされてしまいます。
しかし、サイディングボードにひび割れが入っているということは、住宅に重大な問題が起きている可能性があります。
住宅自体が傾いていたり、釘打ちなどに不具合が生じていたり、など根本の解決をしないと、メンテナンスだけでは繰り返し異常が起きる可能性があるのです。

サイディングボードにひび割れが起きる理由

サイディングボードにひび割れが入っていると、一般人が修理をすることは難しいでしょう。
地震などの災害が起きることで、サイディングボードにはひび割れがはいってしまうこともありますが、そのような解かりやすい原因がない限り、入るようなことはありません。
そのため確たる理由もなくひび割れが見られたときには、かなり危険な状態にあると考えて間違いないでしょう。

元々サイディングボードは薄いことから、壁に直接塗るモルタルに比べると、形が変形する可能性があります。
これを専門的には「動く」と呼んでいます。
様々なサイディングボードがありますが、窯業系サイディングボードに関しては、コンクリートのように水分が吸収するという特徴があります。
その水分も時間が経つと乾きますので、当然ですがサイディングボードも動きます。

本来その辺りも、サイディングボードは考えられて作られています。
そのためパネルの間にゴムでできたコーキング剤を詰めることになるのです。
このコーキングが、サイディングボードの多様な動きなどを受け止めています。
仮にそれでもサイディングボードにひび割れが入るようなときは、コーキングだけでは受け止めきれないくらいの負担がサイディング自体にかかっていることが考えられます。

これは施工をした際に、未熟な作業員がクギ止めなどをサイディングの動きなどを考えずに行っていたか、メーカーが指定しているクギ止めなどの作業をしていない可能性があります。
もしクギ止めされている部分にひびが入っているときには、このクギ止めの仕方に問題があると考えて間違いなさそうです。

設計の時点で間違えていることもありますが、サイディングボードは住宅の場所による温度や湿度の違い、気候や日照時間などによっても負担は変わります。
住宅が建てられてから、どのような形でサイディングボードが動いたのかを見極め、それらを計算しながら補修をしていくことになります。
これには専門的な知識と、かなりの技術力が必要になりますので、住宅全体を見ることができる業者に相談をすることが求められます。

ひび割れたところを補修する

住宅をリフォームするためには様々な工法が存在しますが、外壁塗装をする際には足場が必要になることがあります。
そのため、ある程度の費用がかかります。
基本として、足場代だけでも20万円くらいの費用は見なければなりません。

仮にサイディングボードの部分補修だけで済むのであれば、そこまでの費用はかからないでしょう。
一部だけを補修するのか、全体的なリフォームをするのかをしっかり把握することから始めましょう。
ひび割れを補修する順番は以下のようになります。



①ひび割れたサイディングをV字に切り落とし、溝を作る

②削った部分を丁寧に清掃をして、汚れやごみを片付ける

③端にマスキングテープを貼る

④V字に削った部分へプライマーを塗ってから、パテで埋める

⑤キレイに形を作り、塗料を塗って保護する



ひび割れが広がって、端の方まで伸びることを防ぐために、補修を先にしてしまうといいでしょう。
この方法としては、ひび割れの先に穴を穿ってパテで詰めていきます。
削る場所は穴を穿つ部分だけですので、費用的には安く済ませられます。
ただ簡単な補修のため、あまり目立つことのない部分専用になるかと思います。

通常自宅に置いてあるドリルやカッターなどでは、外壁を削ることは難しいでしょう。
そのため専門の業者に頼んだ方が間違いはありません。
ただ簡単な補修作業になると、手抜きで行う業者もいます。
業者選びには入念な作業が必要です。

サイディングボードが反っているとき

サイディングボードで最も解かりやすい劣化が、パネルの反りです。
このような状態に陥るのは温度が暑くなり過ぎたり、湿度や雨水が入り込んで凍ってしまうなどが原因です。
しかし、ほとんどのケースで時間が経過したことによっての劣化だと思われます。
そのような劣化は、専門的な知識を持つ業者がクギなどを使用して直さなければなりません。

実際にサイディングボード全体を確認して、釘の数が減っていないか、パネルが浮いてしまわないかを調べておきましょう。
クギの部分が正しく働いているのかを、調べなければなりません。
専門業者であれば、そこにクギを使って正常な状態へ導きます。
さらに塗料を塗るので、沿っていた部分もしっかり補修されます。

サイディングボードを取り換える

最も手っ取り早い補修として、サイディングボード自体を交換してしまう方法もあります。
住宅の周囲に囲まれている全てのサイディングボードを交換するためには、100~300万円という費用がかかります。
これはしっかりした大規模なリフォーム工事です。
しかし、僅か数枚のサイディングボードを交換するだけであれば、費用は少なく済ませられます。

問題点として、サイディングボードは重ねながら貼っていくものになりますので、数枚だけ張り替えるというのは難しいかもしれません。
そのため、重なっている部分などを削りながら張り替えていきます。
ここまでの施工には、熟練の技術力を持った職人が加工をしなければ、満足できるような工事にはなりません。
専門業者の力を借りることは重要と言えるでしょう。

我が家に付けられているサイディングボードは、クギで止めるタイプと、金具に引っかけるタイプに分かれます。
それぞれの施工の仕方は、以下のようになります。

「サイディングボードをクギで止めるタイプの施工の順番」

①張り替えなければならないサイディングボードのコーキングの部分を、カッターなどで剥がす

②サイディングボードのクギを全部取り除く

③サイディングボードを外す

④新しいサイディングボードを取り付ける

⑤クギで固定したら、コーキングで埋める

「サイディングボードを金具で止めるタイプの施工の順番」

①張り替えなければならないサイディングボードのコーキングの部分を、カッターなどで剥がす

②不要なサイディングボードは取り外す

③新しいサイディングボードは張り付けやすいように加工して金具へかける

④強度が不安な場所にクギを使う

⑤新しいサイディングボードの周りをコーキングで埋める

補修は塗装業者ではできないこともある

モルタルなどの外壁と異なり、サイディングボードは塗装をするだけで補修工事が終わることはありません。
サイディングボードは張り付けてはいますが、住宅の外壁の一部です。
この施工には専門の業者がいますし、クギがしっかりハメられているのかや、パネルの反りなどを確認することは、他の業者では難しいこともあります。

外壁の塗装をしているからと言って、サイディングボードの補修も行えるのかは分かりません。
あくまで専門の業者に見てもらうことで、補修にかかる期間や費用などを調べましょう。
軽めのひび割れであれば、簡単な補修と塗装だけで済むかもしれませんが、酷い状態になるとサイディングボード自体を交換する必要も生じてきます。
簡単な外壁塗装のように、少し覚えれば素人でもできるという話ではなく、専門の業者が行う必要があるのです。

もし確認をした上で、サイディングボードには何の問題もなかったときには、塗装を行うだけになるかもしれませんが、パネルのクギの状態などを調べなければなりません。
そのためにも専門の業者を呼ぶ必要があります。
素人が見ただけでは解からない問題点を見つけることで、住宅の寿命も長くすることができます。

サイディングボードの状態をしっかり直した後に、専門の塗装業者に塗装をしてもらうことが最も良い方法です。
それぞれの専門業者に見てもらえば、補修に関しても納得ができるでしょう。
モルタル壁などとは異なり、サイディングボードの補修や塗り替え、交換はもとより、コーキングん打ち換えやクギの確認など、様々な部分の専門家がいることを覚えておきましょう。

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