ひびの入ったサイディングボードを補修するために3

皆さんこんにちは!
アイテックス代表の越川です。

今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます!!

今回のテーマは…『ひびの入ったサイディングボードを補修するために3』となります。

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コーキングを補修するとき

コーキングとは、外壁の部分のサイディングボードが並んでいる間を埋めるゴムのことです。
この部分が存在することで、脆さのあるサイディングボードが動いたりしても、衝撃などを吸収してくれるのです。
簡単にひび割れなどが入らない理由も、このコーキングにあります。
身近であれば窓やサッシの周囲にも、コーキングが使用されています。

コーキングはとても重要なものとして扱われていて、サイディングボードを使用する際には欠かせない素材です。
コーキングは別名をシーリングと呼ぶこともあります。
住宅の外壁部分などに使用されているコーキング剤の補修は、素人には難しい部分と言えます。
さらに悪質な業者は、手を抜きやすい場所とも言われています。
コーキングの補修を行う際には、できる限り優秀な専門業者に依頼をすることをおすすめします。

原料次第でコーキングは様々な特性を持つ

一般的にコーキングには、様々な種類が存在します。
中でもサイディングボードの間に埋めるために使われるコーキング剤は、ウレタン系と変性シリコン系と言います。
とにかく種類が豊富で、ポリイソブチレン系やアクリルウレタン系、ブチルゴム系など、細かいところまで揃っているのが特徴です。

特に、どんな部分においても言えることですが、サイディングボードと異なり、一点だけ塗れば全てにおいて対応できるというようなコーキング剤は存在しません。
場所によって異なるシーリング剤が必要になり、特性や性質などを考えながら最も適正と言えるコーキング剤を選ぶ必要があります。

以下で、サイディングボードで使用するコーキング剤の成分別の特徴を紹介します。

○シリコン系

塗装はできないが耐久力は高め、浴室の扉などに使われる。

○変性シリコン系

サイディングボードに合うコーキング剤。ただ塗装に関してはプライマーで保護する必要がある。

○ポリウレタン系

塗装をする際に使われる。紫外線に弱いため、むき出しで使うようなことはない。

○アクリル系

新築住宅で使用されることが多い。耐久力はあまり高くない。




コーキングを特製別に分けると、以下のようになります。

○ノンブリードタイプ

コーキング剤の成分い問題が生じて表面に異常が起き、汚れなどを吸い寄せることをブリード現象と言い、それらを起こしにくくするタイプがノンブリードタイプです。

○低モジュラスタイプ

サイディングボードが動いた際に、柔軟に動くタイプ。サイディングボードの間に埋めることが多い。

○高モジュラスタイプ

低モジュラスと異なり元に戻ろうとするため、動きそうな場所には使えない。サイディングボードの表面補修などに使用する。



基本的にコーキング剤は、他の成分と混ぜない1液型と、二種類の成分を混ぜた2液型があります。
一般的には2液型の方が優れていると言われていますが、攪拌などを直前に行わなければならないため、非常に面倒です。
さらには混ぜるために使用するコーキングガンと呼ばれる特別な道具が必要になるため、素人では行うことは難しいでしょう。

両方のメリットとデメリットは以下のようになります。

1液型のメリット・デメリット

メリット
○混ぜる手間がない
デメリット
○硬くなるのに時間がかかり、大量に使用できない

2液型のメリット・デメリット

メリット
○硬くなるのに時間がかからなくて、耐久力もある
デメリット
○面倒な手間がかかる

基本的にメンテナンスは必要になる

外壁には必ずメンテナンスが必要になりますが、コーキングについても同様です。
どんなに長く使用できると言っても、コーキングはいずれは劣化します。
状態などを見極めて、定期的なメンテナンスを施す必要があるのです。
仮に劣化が進んでしまうと亀裂などが入って、雨水などが侵入します。

住宅の内部に水分が侵入してくると、住宅自体に深刻なダメージを与えることに繋がります。
そのため日頃から、注意深く確認をしておく必要があります。
専門的な技術力を持つ業者でなければ、これらの補修はいい加減な状態にもなり兼ねませんので、気をつけましょう。

コーキングを補修するときの種類とは

コーキングの補修を行うときには、二つの方法の中から選ぶことになります。
一つは、現在のコーキング剤を除去してから新たにコーキング剤を取り入れる打ち替えと呼ばれるものと、表面を削ってからかぶせるという打ち増しという方法です。
一般的には、打ち替えで行われる傾向が高めです。
ただし、打ち増しよりも費用がかかることがネックになります。

単価としては、打ち増しの方が1平米あたり600~1050円くらいであるのに対し、打ち替えは850~1800円くらいはかかります。
もちろんこれらは、施工する業者によっても異なります。
ただどこにお願いをしても、打ち増しの方が費用的にはかかりません。
今後、大規模なリフォームを予定しているのであれば、とりあえずは打ち増しで補修をしておき、リフォーム時に打ち替えをするのでも良いかと思います。

補修部分を新しくする打ち替えの方が寿命が長く持つのは当たり前ですが、どちらの補修もコーキングを切らない限りは見た目的には解かりません。
悪質な会社は、この点に目を付けて打ち増しなのに打ち替えの費用で出してくる可能性があるため、注意が必要です。

コーキングの補修をするときの順序

コーキング補修は、業者によって多少は異なるかもしれませんが、基本的な順番があります。



①雨樋などを外す

②専用のカッターなどで両端を削ぐ

③金具を使って剥がす

④残っているコーキングもキレイに落とす

⑤刷毛などでチリなどを掃除する

⑥マスキングテープで養生する

⑦コーキングガンを使用してコーキングを注入

⑧ヘラなどで丁寧に仕上げる

⑨コーキングが乾く前に養生テープを剥がす




異常が大まかな順番ですが、大抵はこの形で作業は進みます。
ただ悪質な会社は、①番目の雨樋などを外さないまま補修を始めたり、その部分の背後にあるコーキングに手を付けないこともあります。
裏側であってもコーキングは劣化しますので、通常は行わなければいけないのです。
さらに⑥番目のマスキングテープについても注意をしなければなりません。

マスキングテープをしないまま補修をすると、コーキングが端っこにもくっつく可能性があります。
最終的には劣化をしてしまうことになるため、どんな部分でもマスキングテープは張り付ける必要があるのです。
素人目には難しいかもしれませんが、この点はしっかりチェックをしておきたい箇所です。

一部を交換するか、全部を変えるか

どうせ補修をするのであれば、一度に済ませたいと考える人もいると思います。
特に外壁の補修では足場の設置などが必要なこともあるため、費用的にも一気に全部を変えてしまえば、お得な気がします。
そのような提案をしてくる業者は少なくないかもしれませんが、全てのケースに当てはまるわけではありません。
理由としては、陽の当たる方角や時間などによって、劣化の進行が異なるからです。

よく劣化する方面と比べれば、劣化しない方面は長く持つ可能性があります。
大規模なリフォームを行うときにすれば良いような外壁も、劣化をしている面に合わせて補修をしていたら、余分な費用がかかります。
基本的には、コーキングだけの工事を住宅全体で一斉に行うことはありません。
もしするのであれば大規模な修繕工事として、塗装なども行ってしまった方がいいでしょう。

一部分の劣化だけで、住宅全体を補修する必要はないのです。
コーキングに限らず、サイディングボードや塗装などにも言えることですので、施主としての意思をはっきりしておきましょう。
住宅全体のコーキングを変えることになると、かなりの費用がかかります。
もちろんそれに伴う足場代などは、別途かかります。

サイディングボードの塗装を変えるというときには、コーキング剤の交換が必要になりますが、そこまでの補修でなければ、その場所だけ交換をした方がいいでしょう。
足場に関しても、一部だけであればそこまでの費用にはならないはずです。
悪質な業者は不要な部分の交換など、全体的に一気にやればお得ということを前面に出して迫ってきます。
結果、高い費用が発生することになるため、不要な面を教えてくれる優良な業者を選びましょう。

コーキングが割れやすいとき

コーキングの補修を行っても、しばらくするとすぐに割れるようなことがあります。
そのような場合には、住宅側に問題が発生している可能性があるのです。
たった数年でコーキングが割れてしまった、というときには、かなりまずい状態にあると言えます。
サイディングボードに以上が出ていないかということも含めて、専門の業者に調べてもらった方がいいでしょう。

あまり問題がないはずなのにコーキングが割けるようなときは、分厚い塗料を全面に塗って隠すという方法もあります。
ただ、原因の究明をしていないと、後々になってから大きな問題が起こり兼ねないので、注意しましょう。
しっかり補修を行わないと、住宅に住めなくなったり、高額な費用がかかる可能性もあるからです。
必ず専門的な知識を持つ業者に、見てもらうようにしましょう。

サイディングボードはどのような構造でできているか

サイディングボードは、住宅の外側を守る大切な外壁です。
雨水が侵入してこないように防いでくれるのも、このサイディングボードとコーキング剤のおかげなのです。
サイディングボードの構造としては、サイディングボード、木材、防水シート、絶縁材、クギ、コーキングで一括りになります。

住宅の内側から見ると、木材があって防水シートで覆い、また木材で絶縁材、最後にサイディングボードとコーキングです。
サイディングボード手前の木材は、クギでつけるタイプと金具にかけるタイプに分かれます。

絶縁材とは何か?

基本的な構造として、サイディングボードとサイディングボードの間を埋めるのがコーキングです。
コーキングはゴムのようなものですので、最も劣化しやすい部位であるとも言えます。
このコーキングは、サイディングボード同士の間にくっついている二面接着が良いと言われています。
稀にですが、コーキングが下の部分にも接着している三面接着というものがあります。

このような状態にあると、サイディングボードに衝撃などが加わり動いたときに、下地にもコーキングが付いていることから引っ張られることになります。
頻繁にこのような動きが生じると、コーキングは逃げ場が無くなって裂けてしまいます。
それを防ぐためにも、コーキングと下地の間に絶縁材を入れています。

絶縁材の施工の仕方は、住宅の内部にある水漏れ防止材の有無によって、工法が変わります。
水漏れ防止材がある場合には、ポリエチレン製のテープを貼りつけることで絶縁材にしています。
ない場合には、ウレタンでできたスポンジのような材料を絶縁材にして、コーキングを注入していきます。
時折、コーキングが割れた部分から、青いテープのようなものが見えることがあります。
これを防水シートだと勘違いをする人も少なくありませんが、実際には絶縁材として使われているボンドブレーカーと呼ばれるテープであることがほとんどです。

悪質な業者の中には、コーキングの補修で絶縁材を使用することなく、三面接着をすることがあります。
そうすると、長く持つことなくひび割れを起こすことになりますので意味がありません。
優良な業者に依頼をすることを意識しておきましょう。

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