外壁塗装を行う前の高圧洗浄の概要1

皆さんこんにちは!
アイテックス代表の越川です。

今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます!!

今回のテーマは…『外壁塗装を行う前の高圧洗浄の概要1』となります。

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外壁塗装工事を行うためには、塗装作業の前に汚れなどを落とす必要があります。
その汚れ落としとして外すことができないのが、高圧洗浄です。
しかし実際に塗装工事を行う際に、外壁や屋根の汚れを落とすためだけに、高圧洗浄を使用することに疑問を感じる人もいるかもしれません。

高圧洗浄はその名称にもある通り、強力な水を使って外壁の汚れを水力で落とします。
そのため周囲には水しぶきが飛ぶことになりますし、住宅が密集しているようなところでは、近隣の家の庭や壁などに飛んでしまうこともあります。
それを避けるために、飛散防止シートなどをかぶせます。

養生をしてまで、高圧洗浄を使って汚れを落とす必要はあるのでしょうか?
高圧洗浄を使用する際にかかる水道代金や、作業時間などはどれくらいかを知ることも大切なことです。
外壁塗装を行うために必要とされる、高圧洗浄の概要についてを紹介します。

外壁塗装を行う際に高圧洗浄を使う理由

外壁塗装を行う前に外壁の汚れを落とす高圧洗浄は、住宅自体の大きさ次第で金額は異なります。
この高圧洗浄は、とても大切なものです。
古くは、現在使われているような電動の高圧洗浄というものはありませんでしたので、しようと思えば自らの手だけでも汚れを落とすことは可能です。

そのため現在でも、高圧洗浄機は必要としない業者もあるくらいです。
ただ、それからかなりの時間が経ちましたので、今では高圧洗浄機を使用して外壁の汚れを落とすことも必要と言われています。

◆高圧洗浄の力で塗料を密着させる

外壁塗装を行ってできた表面の塗膜は、必ず劣化します。
連日、太陽からの紫外線や風、雨、埃などにさらされていれば、劣化をしない方がおかしな話です。
いきなり状態が悪くなるようなものではなく、徐々に、少しづつ外壁が粉のように壊れていくことから、目で見ただけでは分かりにくいと言えます。

チョーキング現象と呼ばれるこのような状態は、擦ったりすると塗装が剥がれるかのように、手に色が付いてしまいます。
そのため確認をするためには、実際に外壁に触れてみるといいでしょう。
このような状態になった外壁に、何もせずそのまま塗料を塗っても意味はありません。

塗膜が劣化をしていると、粘着性がほとんどありませんので、上から塗りつぶした塗装も一緒に剥がれてしまいます。
せっかく新しい塗料を使用しても、すぐに剥がれてしまうことから、本来の耐久性を実現させることはできません。
実際に、専門の外壁塗装業者にも、塗装をしてから大した時間が経っていないにも関わらず塗装が剥がれた、という相談を行う人も少なくはないようです。

外壁塗装を行う前に行われる高圧洗浄による汚れの取り除きは、以前から外壁に張り付いていた塗膜を除くという意味もあるのです。
塗料が僅かな期間で剥がれないために、行われるのが高圧洗浄です。
塗膜だけではなく、カビや藻、汚れやチョーキングの粉も取り除きます。
そのため高圧洗浄機を使用する意味というのは、単に汚れなどを落とすのではなく、古くからの塗膜を取り除くことが目的と言えるでしょう。

①人を傷つける威力を持つ高圧洗浄機
一般的に高圧洗浄機と言うと、自動車の洗車を行うときに使われる、家庭用のものを思い浮かべると思います。
しかしそれとはまったく異なり、遥かに威力がある高圧洗浄機というものも存在します。
外壁塗装の専門業者が扱う高圧洗浄機は、人体を貫くほどの威力を持っています。
世の中には、この高圧洗浄機を他人に向け、傷害事件や死亡事件などが起きることもあるため、非常に危険なのです。

②高圧洗浄で使用する水は溜めて使用する
専門業者が使用している高圧洗浄機は、ホースなどで住宅の庭にある蛇口を繋ぐのではなく、バケツなどに水を溜めておいたものを使用します。
その水を機械で圧縮させ、強烈な水で外壁に向けて発射するのです。
外壁塗装で使用する高圧洗浄機は、蛇口から出る水は出るのが遅く、圧力をかけられる水の噴出ができないため、このような仕組みをしています。

基本的に、高圧洗浄機用のバケツなどに溜める水は、水道から出っぱなしの状態です。
その方が、作業的にも効率的と言えるのです。
水の出しっぱなしが勿体ないと感じる施主が、水が溜まるたびに蛇口を止めるように指示することもあるかもしれません。

支持されてしまえば従うしかありませんが、その都度水を止めていると作業時間はかかることは間違いありません。
スムーズに進めば半日で終わる作業なのですが、遥かに時間を取られてしまうのです。
中には、そのたびに蛇口を止める業者もいると思いますが、高圧洗浄機を使用する業者側の考えややり方を認めた方がいいかもしれません。

◆古い業者は高圧洗浄を嫌うところもある

高圧洗浄機を当たり前に使用するようになったのは、現代になってからです。
古くはニューヨークの自由の女神像を高圧洗浄機を使用して洗ったという話もあり、その際に活躍したケルヒャー社によると、1950年にヨーロッパで開発されたことが解かっています。
しかし日本で本格的に高圧洗浄機が登場するのは、1988年になります。

まだ30年くらいしか経っていないこともあり、高圧洗浄機を使用せずに外壁塗装を行う業者がいるのも仕方ありません。
ただ実際にはとても便利であることは知られていますので、既に高圧洗浄機を取り入れる業者は増えています。
悪徳業者というわけではありませんが、高圧洗浄機を使用しない業者は、時代からはかなり遅れていると言って良いでしょう。

高圧洗浄機のなかった時代は、サンドペーパーやブラシなどを使用しながら外壁の汚れを除いていましたが、それだけではチョーキングの粉などは取りにくかったり、外壁自体がデコボコしているとかなり難しいと言えます。
強力な水を使用して汚れを取り除くことは、とても理に適っています。

サンドペーパーなどは現在も鉄部の錆などを落とすのに活躍しますし、汚れを取ることに対して必要な道具です。
しかし住宅をまるごと清掃するためには、高圧洗浄の方が手間も省けて簡単です。
壁に付いた水分を乾かすことに時間がかかったり、水道代などを考慮しても作業時間などを考えると、取り入れた方が無難と言えるのです。

外壁塗装で使用する高圧洗浄機のレベル

どんなに重要と言える高圧洗浄機でも、ネット通販で安値で購入できる家庭用高圧洗浄機は、本来の外壁塗装前の清掃に用いても納得できる結果は得られません。
高圧洗浄機を使用する目的は塗膜や汚れを落とすことですが、その際に必要とされるのは強い水圧です。
家庭用の高圧洗浄機では、そこまでの水圧は期待ができないのです。

自身で清掃するようなことはせずに、専門業者が使用している高圧洗浄機に任せた方がいいでしょう。
高圧洗浄機は一時期、テレビショッピングなどで有名になったことで、購入をしている方もいると思います。
しかし外壁塗装の清掃に使用される高圧洗浄機は、まったくレベルが異なります。
ある意味、超高圧洗浄機と呼んでもいいかもしれません。

通常、家庭用として使われる高圧洗浄機は、8~12メガパスカル(MPa)と言われていますが、外壁塗装の専門業者が使うものは14.7メガパスカル以上と言います。
どんな外壁塗装工事の業者であっても、水圧の高い高圧洗浄機を使用しているのが普通です。
時折、家庭用の高圧洗浄機を使って外壁に水をかけている悪徳業者の類もいますので、水圧が15メガパスカル以上を示しているのかを確認しておくといいでしょう。

以前は水圧の単位がMPaではなく、kgfと表示されることもありましたが、現在ではメガパスカルが普及しているため、あまり使われることはなくなりました。
150kgf/平方センチメートルが14.7MPaになりますので、業者が使用している高圧洗浄機を確認するときには、これ以上を目安にするといいでしょう。

外壁塗装の専門業者が使用することの多い、高圧洗浄機の種類や概要を紹介します。
例として、14.7MPaを挙げています。

メーカー「Wagner」
〇WZ13-150NSSPⅡ
〇オープン価格
〇最大吐出し圧力 14.7MPa
〇最大給水量 13リットル/分
〇騒音値 61dB
〇重量 51kg

メーカー「清和産業」
〇JC-1516GP
〇664,000円
〇最大吐出し圧力 14.7MPa
〇最大給水量 15.6リットル/分
〇騒音値 63dB
〇重量 80kg

メーカー「フルテック」
〇GB160
〇588,600円
〇最大吐出し圧力 16MPa
〇最大給水量 12.0リットル/分
〇騒音値 不明
〇重量 48kg

テレビショッピングなどで有名なケルヒャーは、家庭用の高圧洗浄機として人気です。
ただ外壁塗装の専門業者であれば、上記のメーカーが主流と言えます。
高圧洗浄機から吐き出される水は、トルネード式のらせんを描くように噴出するタイプと、円錐状の通常のタイプがあります。
通常のものよりも、トルネード式の方が水圧を保ったまま外壁に噴射できるということから、メーカーも制作に取り組んでいます。

高圧洗浄機は、住宅に使用するということもあり、基本的には防音(静音)に近いものが重宝されます。
静音に特化した高圧洗浄機は、60デシベルしか騒音値がありませんので、音に関してはほとんど気になることはありません。
環境省によると、この60デシベルという音は、銀行の窓口周辺や博物館内と同じと言われていますので、住宅街で使用する分では、まったく気にならないでしょう。

逆にオープンタイプと呼ばれているものは、80~90デシベルくらいの騒音値になることから、比較的大きめの音になります。
飛行機内やゲームセンター内、パチンコの店内と考えると、その音がどれくらいのものなのかが、想像できると思います。

外壁塗装業者の使用する高圧洗浄機は、その辺りの事情を察していますので、基本的に静音タイプを使用していると思われます。
しかし、中には自前の高圧洗浄機を持たず、レンタルで済ませている業者もあります。
レンタル店から借りる高圧洗浄機の中には、オープンタイプのものも存在するため、必ずしも音があまり出ないタイプを持ってくるとは限りません。

もし近隣への配慮など何かしらの理由があって音をうるさくしたくなければ、依頼をする業者が持っている高圧洗浄機が静音タイプなのかを確認しておきましょう。
騒音値とは別に、外壁に強力な水がかけられると音が発生しますので、それについても気をつけなければなりません。
無用なご近所トラブルを招かないためにも、工事前に挨拶回りをする際に、騒音についても伝えておくことが大切です。

高圧洗浄機を使用したときの費用

外壁塗装前に行われる高圧洗浄でかかる金額は、一般的に1平米あたり100~300円と言われています。
この金額は相場ですので、どのような形で洗浄をするとしても、大体同じくらいになると思います。
平均的な住宅の外壁の面積100~120平米くらいであれば、高圧洗浄でかかる費用は10,000~36,000円の間になると思われます。

そのため、この金額を大幅に上回る見積りになっていれば、その業者は悪質であると言わざるを得ません。
外壁塗装だけでも費用はかかりますので、高圧洗浄費にかけすぎるわけにはいきません。
逆に高圧洗浄に関しては無料、という業者も本来はあり得ない話ですので、注意をして見極める必要があるのです。

業者が購入する業務用の高圧洗浄機は、高いものであれば50万円以上という高額マシンも存在します。
普通に考えて業者側の心理としても、業務で使用する高圧洗浄機の費用は施工代に載せておきたいと考えます。
洗浄をする機械だけでなく、それを行う作業員の手間を考えると当然の話です。

それが最初から無料になっていると、高圧洗浄でかかるはずの費用が、他の代金に上乗せされている可能性があります。
見積りに書かれている情報が適当という可能性もあり、そうなると信頼のおける業者とは言えません。
もちろんサービスとして無料にしている、という業者もあるかもしれません。
しかしその場合であっても、本来必要となる金額がかからないということには、何らかの理由があります。

業者の利益が出ないサービスなどは決して行わないからです。
中にはその理由として、高圧洗浄機を無料で譲ってもらったから、昔から使っていて費用は回収できたから、今回だけの特別割引など、最もらしい話をしてくることもあると思いますが、本当のところは分かりません。
無料になれば顧客としては嬉しい話ですが、現実的には難しいものですので、そのような話になったら疑ってかかるくらいで丁度良いかもしれません。

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