皆さんこんにちは!
アイテックス代表の越川です。

今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます！！

今回のテーマは…『外壁塗装の際の養生って何？
養生は絶対必要！？その費用とは』となります。

外壁塗装の見積を出してもらうときによく耳にする「養生」。

外壁塗装をしたことがない、外壁塗装について詳しく分からないという人は「養生なんて必要あるの？」と思う人もいるでしょう。

外壁塗装の際は養生が必ず必要となるので、必要な基礎知識として覚えておきましょう。

そこで、養生にはどんな場合に必要なのか、どのくらいの費用が必要なのかなどについて見ていきましょう。

養生とは？

養生とは、塗装箇所以外の部分に塗料が付着しないように防ぐためのものです。

養生というと飛散シートと思う人もいるのですが、飛散シートの場合は塗料が周りの家に飛んだりしないように設置されるものです。

飛散シートは足場の周りから家全体を覆うのですが、養生は窓ガラスや窓のサッシ部分、雨戸などを覆い外壁塗装の塗料が付かないようにすることが出来ます。

基本的に、塗装以外の場所に塗料が付着してはいけないのですが、どんなに腕のいい職人さんでも1mmの誤差もなく真っすぐ塗ることは出来ません。

特に、刷毛やローラー、スプレーガンなどの工具を使う場合は、素早く塗っていくと塗装箇所以外の部分にわずかに入ってしまうこともあります。

外壁塗装に使用する塗料は絵の具などとは違ってすぐに落とせるものではないため、誤って他の部分を塗らないように、養生によって排気口や雨戸などをしっかりとカバーしてから作業が行われます。

養生するタイミングはいつ？

養生作業は足場を設置するときに行われ、作業期間中はずっと養生を貼ったままとなります。

よって、足場の設置が行われる作業1日目～作業が完了する日までは、養生で窓ガラスや排気口などが完全にふさがれてしまうので、外壁塗装の作業が始まってしまうと換気を行うことが出来なくなってしまいます。

しかし、塗装業者によっては一部の窓ガラスを養生しないでほしい、排気口を養生しないでほしいと事前に伝えれば、養生をしなくてもいい部分化を検討してくれ窓の開け閉めが出来るようになったり、排気口を塞がれなかったことで換気扇などの使用が出来る場合もあります。

また、塗装業者や依頼の仕方によっては、玄関や窓のサッシ、雨戸などは後で外壁の塗料とは違うカラーで塗るため、養生されないこともあります。

こういった箇所は外壁を塗っている間は、簡単にビニールテープやテープなどでカバーしていることが多いです。

養生によってどんな効果が期待できる？

養生を行うことによって塗料がはみ出すのを抑えたり、施工ミスを防げるようになると言われています。

また、養生をする際に真っすぐカバーすることが出来れば、刷毛やローラー、スプレーガンなどの工具を使ったとしても時間をかけずに真っすぐな線が引けるようになります。

真っすぐな線を引けるということは外観の見た目も大きく変わってくるので、養生をするときは丁寧に行われることが多いです。

養生は塗料がはみ出したり施工ミスを防ぐ以外にも、飛散を防ぐ効果もあります。

スプレーガンによって吹き付けで塗装を行うときは、風に飛ばされた塗料が車や他の住宅などに飛散する恐れもあるのですが、車や植木、鉢植えや倉庫、カーポートなどにあらかじめ養生を行っておくことで塗料の飛散を防ぐことが出来ます。

よって、細かい無数の塗料が車に飛んだり、大切に育てている植木や鉢植えなどに影響を与えることなくきれいに外壁を塗り替えることが出来ます。

養生にかかる費用ってどのくらい？

見積を算出してもらうときは養生として費用が明記されているのですが、初めて外壁塗装をしなければならない場合はどれくらいの費用がかかるかが分からないということが多いです。

養生に使われるものは、ホームセンターなどでも比較的簡単に手に入るものもあるのですが、養生で使われるもの全ての道具に費用がかかります。

養生の費用に関しては1㎡あたり200～400円程度となっていて、塗装業者によっては多少の誤差はあるのですが、大体これくらいが相場となっています。

全ての道具を合わせて計算をしたとしても、30坪くらいで大体15,000～20,000円程度だと思っておいたほうがいいでしょう。

尚、養生で覆う部分が少なくなればなるほど費用は安くなり、太陽光パネルが設置されていて太陽光パネルを取り外しせずそのまま塗装をするという場合は、太陽光パネルが付いていない住宅よりも養生にかかる費用が高くなると考えられます。

養生にはどんな道具が使われるの？

養生の費用には、養生で使用する全ての道具についての算出がされているのですが、いったいどんな道具が使われるのでしょうか。

養生に使う道具としてはブルーシートやビニール、メッシュシート（飛散シート）やマスカーなどの費用が含まれています。

ブルーシートは塗料缶や工具などを置いたりする際に、タイルなどを汚さないようにするためのもので、ブルーシートで覆っていない場合は塗料缶から塗料がこぼれて庭のタイルなどを汚してしまう危険性があります。

メッシュシートは飛散シートとも呼ばれているもので、家全体の周りを覆うように設置されるグレーのシートを言います。

このシートを使用することで、近隣の住宅に塗料が飛散するのを防げます。

他にも、養生にはマスキングテープやポリフィルムシートなど、養生に必要な費用が含まれています。

悪徳業者に注意しよう

外壁塗装を依頼するときは現場調査を行い見積を出してもらうのですが、悪徳業者の場合は細かい見積を出さず「一式」と記載するだけのところもあります。

これでは、何に対していくらの内訳となっているかが分からず、相場以上の請求をされてしまうこともあります。

通常の場合は養生でも15,000～20,000円程度なのですが、悪徳業者の場合は50,000～100,000円といった相場よりもはるかに高い養生費用を算出してくることもあります。

足場代がかからない、塗料の代金が安いと言っていても、養生費用として上乗せして算出する手口もあるので、こういった悪徳業者に引っかからないようにしましょう。

一式と書かれた見積書を出された場合は、どんなに1個1個の価格が安かったとしても信用せず、他の塗装業者に依頼をして再度見積もりを出してもらいましょう。

悪徳業者に引っかかってしまうとお金だけを請求され、外壁塗装についてはずさんだったり、手抜き工事をされてしまう可能性もあるので注意しましょう。

親切な塗装業者であれば足場代で○○円、養生で○○円、下地調整で○○円と細かく値段を提示してくれるので、どの工程にどのくらいの費用がかかるかを判断することが出来ますよ。

このように養生は塗装箇所以外のものをカバーし、施工ミスが起こらないようにするものです。

外壁塗装を行ったことがない人にとっては「必要なの？」と思われてしまうこともあるのですが、養生を行わないときれいに外壁を塗ることが出来ないので、仕上がりに満足できない可能性もあります。

高額な費用を支払ってきれいな外壁とするのであれば、養生がとても重要となるので最低でも15,000～20,000円程度はかかると思っておきましょう。

尚、外壁塗装にかかる費用は大体600,000～1000，000円と言われているのですが、この中には養生の費用や足場の設置代、下地調整費用や塗料代なども含まれているので、この費用とは別に養生費用を用意する必要はありませんよ。

塗装業者の中にはごくまれに養生費用を高く設定している悪徳業者もいるので、養生の相場について覚えておいたほうがいいと思います。