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皆さんこんにちは!
今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます!!アイテックス代表の越川です。
今回のテーマは…『クリア塗装とは?外壁に使用する種類と
メリット・デメリット』となります。
家やビルなどの外壁は建設直後は光沢もあり、外観が美しい状態にありますが、長い年月を経てくると表面が厳しい環境や紫外線によって劣化してきます。
外壁は定期的にリフォームすることが求められますが、外観のデザインや状態を維持するためには、クリア塗装をするということも有効な方法になります。
外壁塗装の種類、耐用年数及びクリア塗装に関することを知っておきましょう。
外壁塗装の耐用年数
外壁塗装は経年によって劣化をしていきますので、耐用年数に合わせて定期的にリフォームをする必要が生じます。
外壁の耐用年数は1種類ではなく、基本的には2つに分類されています。
○塗料の耐用年数
外壁には塗装が施されていますが、その塗料は永久に性能を持続するわけではなく、一定の耐用年数が設定されています。
外壁用塗料は多くのメーカーが販売していますが、塗料の種類やタイプにより年数に違いがあります。
アクリル系の塗料はコスパがよく、以前は多く使用されていましたが、現在では汚れやすく耐用年数が5年前後と短いため、使用される率も大きく低下しています。
ウレタン系の塗料は8年前後と、アクリル系よりも耐久性が高くバランスの良い塗料ですが、近年は需要が低下傾向にあります。
シリコン系の塗料は現状で最も需要が高く、10~15年の耐久性があり、防カビ性・防藻性にも優れています。
他にも近年注目されているラジカル塗料など、コストは高いのですがメンテナンス性に優れた光触媒塗料も10年前後の耐久性があります。
○外壁材の耐用年数
家の外壁に使用されている外壁材にも耐用年数が設定されていますが、年数を過ぎたからと言って、交換しなければならないというわけではありません。
木造建築は22年、木骨モルタルは20年、レンガ・ブロック造りは38年、鉄筋コンクリートは47年などとなっており、劣化のチェックの目安時期にすると良いでしょう。
外壁塗装を耐用年数に合わせてリフォームしていないと、外壁材の耐用年数にも大きな影響を与えることになります。
定期的なメンテナンス・リフォームが、耐用年数を伸ばすことに繋がってきます。
クリア塗装とは
通常の外壁塗装は着色された塗料を使用しますが、塗ってしまうと外壁材の模様や柄、元の色が隠れてしまいます。
クリア塗装はその名前の通り、透明で元の外壁材の良さ・デザインを活かしたまま塗装することができます。
クリア塗装でも、一般的な塗装と同様に塗料はいくつか種類が存在します。
○アクリルクリア
昭和の時代に主流だったアクリルクリアは耐用年数が約5年と、他の塗料に比べると年数が短くなっています。価格は1㎡ 1,500円前後で、リフォーム費用としては低価格になります。
○ウレタンクリア
一時期主流だったウレタンクリアは耐用年数が約10年で、アクリルよりは長くなっています。
価格的には1㎡ 2,000円前後です。
○シリコンクリア
近年のクリア塗装で最も人気なのがシリコンクリアで、耐用年数は約12年になります。
価格は1㎡ 2,500円前後と、耐久性と価格のバランスに優れた塗装です。
○フッ素クリア
クリア塗装で最も高額になるフッ素クリアは、約15年という耐久性があります。
価格は1㎡ 4,500円前後とシリコンよりも約2,000円高いため、コスパには優れていないのがデメリットです。
クリア塗装のメリット
通常の外壁塗装とは違って、外壁材そのものの良さを活かすことができるクリア塗装ですが、どんな外壁材にでも適しているとは限りません。
どんなものに適しているのか、またどんなメリットがあるのかを知っておくと、リフォームの際に役立ちます。
○外壁のデザインを活かし維持することが可能
近年の住宅には、デザイン性に優れた外壁材や素材を活かした外壁材が多くなり、通常の塗装リフォームが難しくなっています。
クリア塗装であれば表面を透明の塗料で覆うだけなので、デザイン性や素材の良さを消すことなくリフォームをすることが可能です。
○外壁の光沢感をアップさせる
クリア塗装は透明の塗料ですが、艶ありの塗料を使用すると表面の光沢が増し、外壁全体が太陽の光や照明を受けると輝いて見えます。
光沢のある美しい外観にしたい時は、艶ありのクリア塗料を使用すると効果的です。
○外壁の耐久性を上げる
通常の外壁塗装は外壁を保護して耐久性を上げる効果がありますが、クリア塗装にも劣化を防ぎ耐久性を高める効果があります。
塗料の種類によって耐候性や防カビ性などの特性がありますので、環境に合わせて適した塗料を選びましょう。
クリア塗装のデメリット
外壁材のデザインや素材を活かすことのできるクリア塗装には様々なメリットがありますが、デメリットもあります。
デメリットとなるところを理解して、失敗しないように気を付けましょう。
○防水のためコーキング材を注入します
コーキング・シーリングをしている箇所にクリア塗装をすると塗膜の剥がれや割れが起こる可能性があるため、こういった箇所にはクリア塗装は適していません。
目地部分にマスキングテープをきっちりと施さなければなりません。
○表面がコーティングされた外壁材にも不適
外壁材の中には、耐久性を高めるための撥水処理や光触媒など、表面処理されているものがあります。
表面にコーティングが施された材料はクリア塗装が定着しにくく、塗装のハガれの要因となり、本来の耐用年数を維持することが難しくなります。
○補修箇所や劣化箇所が隠れない
クリア塗装は透明で外壁材そのものを活かすことに優れている反面、外壁材に劣化箇所があると、塗装することでより際立たせてしまう可能性もあります。
ヒビ割れや汚れがある場合は、修繕・清掃を行ってからクリア塗装を行いましょう。
クリア塗装に適した外壁と塗り替え時期
実際にクリア塗装に適した外壁のタイプについて知っておきましょう。
○コンクリート打ちっぱなしの外壁
コンクリート打ちっぱなしの外壁は派手さはありませんが、逆にスタイリッシュでデザイナーズマンションなどにもよく使われています。
そのままの状態では防水性が低いため、撥水加工が必要になります。
撥水剤からクリア塗装の順に行うことで防水性を高め、耐用年数を長くすることも可能です。
○レンガ調・タイル調などのサイディングボード
レンガ調やタイル調の外壁はスタイリッシュでデザイン性も高く、数多くの住宅に使用されています。
クリア塗装に最も適しているのがこのようなデザインのサイディングの外壁で、外壁の施工時にクリア塗装を行っていれば、デザインの美しさを維持することができます。
○ウッドデッキなどの外壁以外の木材使用場所
外壁ではありませんが、ウッドデッキや窓枠など木材を使用している箇所にクリア塗装をしておくと、材質の色合いや美しさの保持にもなるうえに、木材の腐食などの劣化を防ぐことにも繋がります。
木材は風雨に曝された状態にしていると外壁よりも劣化が早くなりますので、早い段階でクリア塗装をすると良いかもしれません。
外壁材本来の外観特性を活かすクリア塗装には大きなメリットが感じられますが、適さない箇所や材料も多く存在します。
自宅の外壁材やデザインを確認して、最適な個所を選び塗装することで耐久性を高めることができます。
塗り替えのタイミングが外壁を長く保つ重要なポイントになりますので、定期的に専門家に点検してもらうことをおすすめします。