家の外観を変える
「軒天」の役割

皆さんこんにちは!
アイテックス代表の越川です。

今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます!!

今回のテーマは…『家の外観を変える
「軒天」の役割』となります。

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軒天(のきてん)と言われてもあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ほとんどの住宅にこの軒天は使用されています。

簡単に説明すると、家を見上げた際に屋根の下に見える部分の事を軒天と呼んでいます。

一見するとあまり印象に残らない部分ではありますが、屋根を支える大切な部分でもあるこちらの軒天には、意外にも大きな役割があるのです。

軒天に使用されている素材、また補修の方法など、軒天の持つ役割について知っておきましょう。

軒天とは?軒天の役割

軒天は、別名として軒天井や軒裏天井とも呼ばれることがあります。

屋根が家の壁からせり出さないような、シンプルな現代建築の場合は軒天を使用しない事もありますが、現在においてもほとんどの住宅で使用されています。

軒天の持つ大きな役割のひとつとして、家の壁からせり出した屋根を支えるという点が挙げられます。

屋根をせり出すことによって日光や雨を遮断する事ができ、室内に雨が吹き込むことを抑えたり、日光による気温の上昇を抑制するという役割を持っています。

特に熱い地域などでは、一般的な住宅よりも屋根が大きくせり出した建物などを見たことがあるかもしれません。

玄関口や勝手口にも雨をさえぎる、ちょっとした屋根がついている事が多いかと思われますが、その屋根を支えている部分も同じ軒天となっています。

その他にも、火事が起きた際にも軒天は大きな効果を発揮します。

屋根に火が燃え移る事によって家屋の崩落速度が上がってしまうのですが、その延焼を軒天によって抑えることができます。

延焼を防ぐことが目的でもあるため、軒天には不燃性の木材が使用される事が多くなっているのです。

こちらは普段はあまり気にしないような機能ですが、家や人を守るための軒天の大切な役割のひとつです。

さらに、軒天は見上げた際の家の美観を整えるという役割も持っています。

屋根の下には垂木と呼ばれる屋根を支える板材がはめ込まれていますが、それらを軒天によって隠すことで、見た目をすっきりと整えてくれます。

社寺仏閣など、屋根の下に並ぶようにして設置されているのが、垂木と呼ばれている部分です。

建築によっては垂木を美しく見せるために、軒天を付けた後に化粧垂木を付けて整えるケースもあります。

軒天に使用される素材

軒天の役割としては、風雨をしのいだり火事の延焼を抑えたり、さらには美観を整えたりと、いくつかの役割があります。

そんな軒天に使用される素材や塗料には、どのような物があるのでしょうか?

〇木材
軒天に使用される素材の中で、一番安価な素材が「木材」です。

カラーベニヤや化粧合板などが使用されており、扱いやすい事もポイントです。
できるだけ費用をかけたくないというタイミングでよく使用されるものであり、環境にもよりますが約10年程度が張替えの目安となっています。

基本的に耐火性能がない物なので、新築物件などで使用される頻度は減ってきています。

〇不燃材
軒天の中でも、よく使用される素材が「不燃材」です。

こちらはケイカル板・エクセルボードなど、不燃材として燃えない素材で作られています。
扱いやすい素材でもあり、中には軒天内部の湿度を調節するために、空気穴の空いた物も登場しています。

半面、重量や耐久力に問題のある素材でもあるので、塗料による保護や下地の強化などが必要になります。

〇金属素材
最後に不燃材と同じく軒天として使用されることが多いのが、「金属」素材です。

金属素材としては、主にガルバリウム鋼板やアルミスパンが登場しています。
軽量である事から、現在ある軒天を覆う形で補強をするカバー工法にも使用されています。
ただし金属という性質上、錆止めなどの措置を別途行う必要があります。

軒天の素材としては、主に木材、不燃材、金属が挙げられますが、現在ではコストと性能の両面から、不燃材か金属が使用されるケースが多くなっています。

軒天のメンテナンス

軒天のメンテナンスによく用いられる方法としては、「塗装」による補強が挙げられます。

特に金属や使用されている釘などから錆が発生すると、それによって軒天が劣化してしまうため、定期的な錆止めや耐水塗装などを行う必要があります。

加えて素材の耐久年数を伸ばすためにも、軒天内部に湿気が溜まらないように、通気性の確保やカビ止めなどの予防を行う事になります。

基本的に軒天の塗装の際には足場が組まれる事が多いため、軒天のみの工事を行うという事は少なくなっています。

屋根の塗装や壁面塗装と同時に行われることが多く、カラーについては屋根や壁の色との兼ね合いで、好きな色を選ぶ事になります。

しかし、軒天の状態によっては塗装によるメンテナンスが行えない事もあります。
こちらは使われている素材そのものが劣化しているため、塗装による補修があまり意味をなさない場合に限ります。

軒天の劣化と修繕の方法

〇軒天の劣化
軒天は屋根の下にある素材ではありますが、それでも年数が経つに連れて徐々に劣化してしまいます。
特に湿気の多い場所の場合は軒天内部に湿気がこもり、素材が傷む事で崩れてしまうケースがあります。
極度に劣化してしまうと、穴が開いてしまう事もあるので注意をしましょう。
軒天に穴が開くと、そこから野生動物や虫などが家の中に侵入してくる場合もあります。

小鳥にとっても安全な場所として認識されてしまうため、気が付いたら家の中に巣が作られてしまったという事もあるようです。

放置しておくと糞尿による被害はもちろん、住み着いた動物の種類によっては、電線をいじられることによって漏電をしてしまう心配もあります。

素材によって、黒ずみや錆などが発生する事も珍しくありません。
軒天の機能を保つためにも、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。

〇修繕方法について
まず軒天が剥がれ落ちてしまったときには、塗装による補修ではなく、軒天の張替え工事を行う必要が出てきます。

この場合は剥がれ落ちた部分だけではなく、その周りの素材も劣化している可能性も考えられます。
劣化が広範囲に広がっていた場合には、足場を組んでの補修作業が必要になるケースもあります。
反対に剥がれ落ちた部分が一部分である場合には、部分足場だけを組んで補修する事も可能です。

次に、軒天が雨漏りしている際は、その雨漏りが屋根から来ているかもしれないという点に注意しましょう。

室内で雨漏りが起こっていないため気が付きにくいのですが、屋根が劣化してしまい、それによって軒天に影響が出ている事があるので注意をしておきましょう。
この場合は、屋根の補修工事を先に行う必要が出てきます。

最後に、軒天の表面に黒ずみなどの劣化が見られる場合ですが、軒天の機能について問題がないときには、上からカバーをする事で補修を行うことができます。

既にある軒天を撤去することなく工事ができるので、費用的にも工事期間的にも短く済ませることができる修繕方法です。

軒天の役割や、劣化した時に起こる症状、メンテナンスについて紹介しました。

軒天は普段あまり気にする個所ではないかもしれません。
それでも、外壁や屋根と同じく長年風雨にさらされる事によって、気が付いた時には劣化して大事に至るケースが多いという箇所でもあります。

もし外壁塗装や屋根の塗装などを行うタイミングがあれば、軒天の状態も一緒にチェックしてもらいましょう。

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