夏の暑さから家を守る
遮熱塗料と断熱塗料

皆さんこんにちは!
アイテックス代表の越川です。

今回も外壁塗装や、屋根塗装に関するアレコレをご紹介していきます!!

今回のテーマは…『夏の暑さから家を守る
遮熱塗料と断熱塗料』となります。

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夏の暑さ対策の一環としても、省エネ対策の一環としても注目を集めているのが、屋根や外壁塗装に使用される遮熱塗料と断熱塗料です。

これらは、それぞれ夏の暑さによる室内の温度の上昇を抑えてくれる効果が期待できます。

しかし、同じような効果を持つ遮熱塗料と断熱塗料にも、それぞれの効果や施工・施工費用に違いが生じます。

家が建っている立地によっても、欲しい機能は変わってくるでしょう。

塗装工事を考えている方は遮熱塗料と断熱塗料の違いを知って、より効果が期待できる塗料を選んでみましょう。

熱をはじく効果が期待できる遮熱塗料

遮熱塗料(別名:高日射反射率塗料)とは、熱をさえぎる効果を持つ塗料の事を指しています。

太陽光から発生する赤外線を防ぐことによって、熱のエネルギーが室内に侵入してくるのを防ぐための塗料です。

基本的に、一般的な家庭の屋根の温度は夏場にはなると約60度以上にまで上昇すると言われています。
その熱が、そのまま屋根を通過して室内に入ってくるのを防ぐ事ができるため、遮熱効果を持たない塗料と比べると抑える事ができます。

大体の目安ですが、遮熱塗料を使用することによって屋根の温度を約15~20度くらい下げることができると言われています。

屋根の下には、現在ではほとんどの家屋で断熱材が入れられているため、その下にある室内の温度がそのまま15度低下するというわけではありません。

例えば、ロフトや天井裏を室内として使用している場合には、特に遮熱塗料の効果を実感できるようになります。

実際に体感として感じられる室内温度に影響する温度は3~5度程度と言われており、その分エアコンの消費量を大幅に減らすことができます。

そして遮熱塗料の耐久年数は使用される塗料によっても変動しますが、約10~12年と言われており、特に効果のない普通の塗料と比べてもそこまで耐久年数に差がないこともポイントです。

 

反対に、冬場の寒い時期は太陽の熱をできるだけ取り入れて室内の温度を保ちたいと考えるかと思いますが、遮熱塗料は冬場の太陽光も反射してしまう事になります。

そのため、冬場に寒くなりやすい地域にお住いの方は、断熱塗料の方がより良い効果を実感できるかもしれません。

しかし、冬にあまり寒くならない沖縄などの暖かい地域にお住いの方には、太陽光を反射することによって屋根材の劣化を軽減することができる遮熱塗料の使用がおすすめと言えます。

熱を内部に吸収してくれる断熱塗料

断熱塗料とは、赤外線をはじく性能のある遮熱塗料とは違い、熱を塗料内部に取り込むことによって室内に熱が入ることを防ぐ塗料となっています。

断熱塗料の中には、中空ビーズと呼ばれる空気を含んだ小さな球体が多数含まれています。

この球体がクッションになる事によって、屋根を使わって入ってくる熱をその中に閉じ込めます。

簡単に言うと、魔法瓶の機能と似た構造をしています。
魔法瓶の中に入れた暖かい飲み物は外気の影響を受けにくく、長時間熱を保つことができるかと思います。
ただ、断熱塗料も同じように断熱塗料を使用した家の内部の気温を一定に保つことを得意としています。

そして断熱塗料の塗料の特徴としては、無数の球体を塗料の中に含む必要があるのですが、その分塗料の厚みが増えるという点が挙げられます。

塗料の暑さに効果を左右されない遮熱塗料を含め、一般的な塗料が0.2~0.3ミリ程度の厚さですが、断熱塗料が効果を発揮するためにはおよそ0.5~1.0ミリ程度の厚みが必要だと言われています。

他にも、こちらが一番の遮熱塗料の違いになりますが、断熱塗料のもうひとつの効果として、室内にある熱も外に逃がさないという性質があります。

魔法瓶の効果と似た効果を発揮することで、夏場の熱だけではなく冬の寒さにも効果を発揮してくれます。

冬場のヒーターの消費も押さえたいという時には、こちらの断熱塗料を使用することがおすすめです。

断熱塗料の耐久年数は使用される塗料にもよりますが、15~20年程度と言われています。

耐久年数を見ると遮熱塗料よりも優れているように思われますが、その分コストも少し高くかかってしまいます。

遮熱塗料と断熱塗料の違いとメリット&デメリット

〇カラー選定〇
暑さ対策をだけを考えた時には遮熱塗料、断熱塗料どちらも有用に使用する事ができますが、遮熱塗料の場合には使用できるカラーに制限がかかってきます。

何故なら、黒系の色は熱を吸収しやすい性質を持っているので、屋根の色を暗くした場合は遮熱効果が薄れてしまう危険性があるからです。

そのため、遮熱塗料を使用する際には光を反射しやすい白系の明るい色を選ぶ必要が出てきます。

また使用している間に経年劣化による汚れも発生するかと思いますが、汚れが付着している部分はどうしても遮熱塗料の効果が落ちてしまいます。
屋根が汚れやすい環境などでは、遮熱塗料の効果を十分に発揮できない可能性も出てきます。

反対に断熱塗料の場合には効果がカラーに左右されないので、屋根の色は好きに選ぶことができます。

ただし、約1ミリ程度と塗料を厚く塗る必要があり、表面が肉厚になった分、汚れ自体は付きやすくなってしまいます。

塗装を行う際にも何度も塗り重ねを行わなければいけないため、工期自体は遮熱塗料の工事を比べると伸びやすい傾向があります。

〇塗料の種類〇
塗料の種類の多さですが、遮熱塗料の場合は様々な塗料の中から費用&効果を選んで好きな塗料を選ぶことができます。
豊富な塗料が開発されているので、その中から使いたい塗料を選んで工事を行う事になります。

反対に、断熱塗料の場合はその効果の中心となっているのが要となっている水性シリコン樹脂になるため、ほとんど同じ材料を使って作られており、断熱塗料には選択肢はほとんどありません。

〇塗装の劣化〇
塗装が劣化してくる際に剥がれ落ちやすいのは、断熱塗料となっています。
厚みがある分、ポロポロと落ちやすいことは覚えておきましょう。
美観を保ちたいという一点だけに絞れば、遮熱塗料を選ぶことがおすすめと言えるでしょう。

最近では遮熱と断熱どちらの効果も持つ塗料が開発されるなど、塗料は日々進化している分野でもあります。

メーカーによって使用している塗料にも差がありますので、どのような塗料を取り扱っているか、施工費を含めてしっかりと計画を立てるようにしましょう。

〇助成金〇
加えて地域にもよりますが、自治体が塗装のリフォームに関して助成金を出しているケースもあります。

これは省エネを目的として出されている助成金に該当するもので、冷暖房の節約の見込める遮熱塗料・断熱塗料に対して補助が受けられるようになっています。

塗装の塗り直し工事はどうしても費用が掛かってくる問題ですので、こちらも工事を検討する前に事前にチェックしておくことがおすすめです。

 

遮熱塗料と断熱塗料、それぞれの効果やメリット・デメリットなどを紹介しました。

それぞれかかる金額としては使用する塗料にもよりますが、大体遮熱塗料と断熱塗料で1㎡辺り約1,000~2,000円程度の差が生まれてくるかと思われます。

遮熱塗料は様々な塗料が発売されているので、その中からコストや欲しい効果に合った塗料を選ぶ必要が出てきます。

そして遮熱塗料でも、効果を実感できるかどうかについてはお住いの地域の気候によっても大きく変わってくるため、より環境に合った塗料を選ぶことが大切です。

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