今回は「ロープアクセス工法」について、特に足場が組めない狭小地や隣接建物と密接した現場のビルオーナー様や建設会社様向けに詳しくご紹介いたします。
ロープアクセス工法とは
ロープアクセス工法は、従来の仮設足場を設けず、作業員が産業用ロープと安全器具(ハーネス等)によって建物の高所や外壁にアクセスし、各種施工やメンテナンスを行う技術です。ヨーロッパや都市部の先進事例を参考に、日本でも急速に普及しています。
狭小地・隣接建物で足場が組めない…お困りの現場に
都市部や住宅密集地では、以下のようなお悩みがあります。
- 距離が狭く、足場材料を運び込むスペースがない
- 隣の建物が近接し、足場の設置自体が困難
- 繁華街や線路沿いなど、地面条件が悪い
- お隣の敷地を借りられず工事が進まない
このような現場では「最低50~70cmほどの隙間」がないと通常の足場での施工は難しくなります。場合によっては、メンテナンスそのものを断念するケースも出てきます。
ロープアクセス工法の主なメリット
- 足場不要=コスト削減とスピード施工
足場仮設・解体の工程が不要なため、全体コストの大幅削減と短い工期が実現します。小規模補修や外壁塗装、シーリング工事などでも迅速に開始でき、建物の資産価値維持にも貢献します。
- 狭小スペース・特殊形状にも対応
わずか40cmほどの隙間があれば、ロープアクセスは施工可能です。複雑なファサードやカーテンウォール、傾斜地・線路沿い等、従来手が届きにくい場所で力を発揮します。
- 景観も配慮、建物の外観を守れる
足場で覆う必要がないため、建物の外観や周囲の景観への影響が最小限です。商業ビル・賃貸マンションでは、お客様やテナント入居者への影響も抑制できます。
- 安全対策が徹底された専門技術
高所作業の専門資格を持つスタッフが、安全管理マニュアルに則って施工。高度な安全装置・ダブルチェック体制で万全を期しています。
注意・デメリット
- ロープを掛ける吊元が必要
ビル屋上などにロープを安全にかけるポイント(アンカー)が必須です。これがない場合は事前に吊元作成工事が必要となります。
- 作業できる職種・範囲は限定的
広範囲足場作業や大型資材の運搬は難しく、一部作業では従来の足場が優位な場合もあります。
- 点検・仕上がり確認は写真や動画メイン
外壁修繕後にお施主様が間近で直接確認しにくいため、仕上がり報告は主に写真や動画で行います。
こんな現場で力を発揮!
- 狭小地、境界線ギリギリの現場
- 隣地の許可が得られず足場設置困難な場合
- 線路沿い、河川沿い、繁華街
- ピンポイント修繕、定期点検を素早く終わらせたいビル
- 景観や営業、入居者への影響を最小限にしたい場合
まとめ
ロープアクセス工法は都市型ビルメンテナンス・塗装の新しい選択肢として注目されています。
コスト・工期・安全性・景観維持と、ビルオーナー様や建設会社様が抱える悩みを一挙に解決できる工法です。
「他社に断られた狭い現場」そんな場合はぜひ、iteqsへご相談ください。
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