建物の屋根の寿命は、屋根の素材の耐用年数と、塗料の耐用年数によって変わります。
今回は、屋根に使われることの多い素材と、塗料の特徴や耐用年数をご紹介します。
使用した屋根材や塗料の種類によって、耐用年数や塗り替え時期は変わります。
まずは、代表的な屋根材の耐用年数と塗り替え時期を知っておきましょう。
瓦と比較すると軽量で施工もしやすく、価格が安い「スレート」。耐用年数は20〜25年。塗り替え時期は施工から7〜8年です。
塗装をせずに使用する「陶器瓦」は、塗り替え時期を気にする必要はありません。
耐用年数は50年以上。瓦の一部が破損した場合には、その部分だけ新しいものに変えることが可能です。
「セメント瓦」は「陶器瓦」よりも軽量で、地震にも強い屋根材です。耐用年数は、30〜40年。施工から7〜8年が塗り替え時期となります。
アルミニウム、鉄、ステンレス、銅などの「金属」で出来た屋根材は、軽量で丈夫という長所があります。そのため、屋根材の耐用年数はガルバリウム鋼板(金属屋根の代表的な素材)で30〜50年。しかし、錆が浮きやすいという短所があるため、施工から7〜10年で塗り替えが必要となる場合が多いです。
素材そのものの寿命は、代表的な素材であるガルバリウム鋼板の場合30〜50年となります。
次は、屋根の塗装に使われることの多い塗料の特徴と耐用年数、気になる価格をご紹介しましょう。
「シリコン塗料」はこれまで普及していたアクリル塗料やウレタン塗料よりも耐久性が長く、価格とのバランスが良い塗料です。現在では、屋根の塗装に最も使われることが多い塗料となりました。耐用年数は10~15年、価格は1平方メートルあたり2,300~3,000円です。
「フッ素塗料」は耐久性に優れており、「シリコン塗料」よりもグレードの高い塗料です。耐用年数は15〜20年、価格は1平方メートルあたり3,800~4,800円です。
「遮断熱塗料」は 断熱・防臭・防音などの機能に優れた次世代型の塗料で、エコの観点からも注目されています。耐用年数は15〜20年、価格は1平方メートルあたり3,000〜5,000円です。
防水性に優れており、性能と価格のバランスが良い「ウレタン塗料」は、「シリコン塗料」が普及する以前によく使われました。現在は、「ウレタン塗料」を使用する機会は少なくなってきています。耐用年数は8〜10年、価格は1平方メートルあたり1,700~2,200円です。
「ラジカル制御型塗料」は、塗膜の劣化症状のひとつであるチョーキング現象の原因となる「ラジカル」の発生を抑えた塗料です。耐用年数は12~15年、価格は1平方メートルあたり2,500~3,000円です。
「光触媒塗料」は、光によって汚れを分解する機能のある塗料です。
耐用年数は15〜20年、価格は1平方メートルあたり4,200~5,000円です。
「無機塗料」は耐候性に優れており、劣化が起こりにくいという特性のある塗料です。
耐用年数は20~25年、価格は1平方メートルあたり4,500~5,500円です。
かつて屋根塗装に使用されていた「アクリル塗料」は、耐用年数の低さから現在はほぼ使用されていません。しかし最近では、アクリルの純度を高めることで耐候性や防水性、遮熱性を向上させたアステックペイント社製の「ピュアアクリル塗料」が注目を集めています。耐用年数は12~15年、価格は1平方メートルあたり3,000〜3,800円です。
以上でご紹介した塗料の耐用年数はあくまで目安であり、建物の立地条件や気候条件などによって変わります。
また見た目は綺麗でも、気づかないうちに見えにくい部分が劣化し、屋根の塗り替えや、屋根そのものの葺き替えが必要となる場合も。
自分ではなかなかわからない屋根の劣化については、専門家の検査を受けることをおすすめします。
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屋根と外壁の専門家として積み重ねたノウハウを元に屋根の状態をしっかりとチェック。そして、屋根の劣化やオーナー様のご要望にあわせ、適切なご提案をさせていただきます。
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